里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「ススキ」

2024年09月21日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙
 

今年は9月17日が中秋の名月でした。
月見団子とともに飾る草花と言えばまずはやはりススキでしょう。
我が家周辺にはススキはいくらでもあります。
放置しておけば夏に大きく茂り茎が伸びてその先に多くの花穂を着けます。
今時分のススキは青々として花穂も勢いよく広がっています。
あまり画題になることもありませんが、敢えて描いてみました。
ススキは田んぼや畑の周りに生えれば手強い雑草。できるだけ伸びないうちに刈らないとなかなか厄介です。
その葉は硬く鋭いので下手に素手で触れば切ることもしばしば。
そんなススキも秋の深まりとともに次第に立ち枯れていきます。
ススキの別名は茅(かや)。かつては茅葺き屋根の貴重な材料でした。
農村部では茅場と称し、ススキを管理することが非常に重要だったのです。
我が家も元々は茅葺き屋根でした。しかし、小学生時分に瓦屋根に変えられたため記憶は殆どなくなっています。