本画仙 色紙
カブの美味しい季節になりました。
カブの一種に京野菜として知られる聖護院蕪があります。
この大カブの聖護院蕪を水墨で描いてみました。
この聖護院蕪を原料として京都の代表的な漬物千枚漬けが作られます。
大分昔のことになりますが、小生は大きな誤解をしていました。
聖護院蕪の存在を知らず、原料となるのは聖護院大根とばかり思っていたのです。
千枚漬けを何度も食したわけではありませんが、あの滑らかさはカブなればこそと納得です。
桜島大根はじめ大型の丸ダイコンはかなりあるものの大型のカブは少ないようです。
そもそもダイコンとカブでは大きな違いがあります。
ダイコンは根そのものを食しますが、カブは生態的には茎の部分に相当します。
根は尻尾のように付いている部分。ですから大部分が地上に出ています。
青首大根も地上にかなり出ます。いわゆる抽根部は次第に緑がかってきます。
聖護院大根も地上部に顔を出した部分は薄らと緑がかるようです。カブはあくまで純白。
大きな違いは葉の形にあります。
ダイコンは葉柄にギザギザに切れ込みのある葉が何枚も付きます。
カブは葉柄に連なった1枚の葉が付いておりギザギザほどの切れ込みはありません。
丸ごとおいしくいただいております。
かぶの方が、やさしくて郷愁を誘う味わいがあるように思います。
滋賀県の近江かぶが聖護院かぶのルーツというのも面白いです。
あの平べったいかぶが、京都では丸い大型のかぶに改良されていくのですね。
いつもお人柄が伝わる水墨画に、朝から清々しい気持ちになりました。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
そうなんですね!
聖護院蕪のルーツが近江蕪と言うのを初めて知りました👍
勉強になります!
いつもながら工夫を凝らし全てを美味しく食する姿に感銘です👍
我が家では今小カブ最盛期ですが、一夜漬けばっかりやってます😅