本画仙 色紙
我が家のメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」をモチーフに水墨で描いてみました。
画になれば甘柿か渋柿かは容易に分るものではありませんが、敢えて画題名を甘柿としました。
と言うのも柿の形がつるっとした円形や球形ではなく、現物に近い姿で描いてみたからです。
過日、今年の五十匁柿のことについて記事にした折り、代表的な甘柿の品種「富有」や「次郎」は当地では渋が抜けず作ることは出来ないと記しました。
それに対し「地域によってそんなに違うんですね」というコメントを頂きました。
甘柿の渋が抜けるには秋の気温が一定以上必要で、寒冷地で渋が抜ける品種は限られてくるのです。
ですから西南暖地で11月になって収穫するような品種は寒冷地では作れないわけです。
小生もかつて当地方でも十分に渋が抜けるとの謳い文句の大玉種を試しに植えてみたことがありました。
しかし、多少渋が抜けてもいわゆる半渋でとても使えませんでした。
今、当地で作られている甘柿は在来種とされるもので、正式な品種名として認知されているわけではありません。
それでも通称「五十匁」は当地では最も多く作られ、よく知られた甘柿になっています。
当地では先人が長い年月掛けて定着させた在来種に優るものはないようです。
なお、記事にも記したように「五十匁」と言うのは、小生の勝手な当て字です。
そのまま読めば匁はもんめです。五十目でも構いませんが、出所はこの柿の重さに間違いないでしょう。
尺貫法で百匁は375g、よって五十匁は187.5g。この柿の重さにピッタリです。
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