里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

鏡開き、よそではどうやっているのだろう

2021年01月11日 | 暮らし

今日は鏡開き。
お供えした鏡餅を下ろしました。
我が家で鏡餅をお供えしているのは神棚。


そして床の間。


数年前から市販の小さなパッケージものです。
以前は手作りの鏡餅でした。
両親健在だった20数年前まで遡ると、かなり大きな手作りの鏡餅をお供えしていました。
それが、次第に小さくなり、今は市販の中でもごく小さいものです。
鏡開きには少々悩む。
そもそも我が家では、家人が餅が苦手なため、実質ほとんど自分だけが消費します。
私は餅は嫌いではありません。さりとて、これを一度に食するわけにもいきません。
昔、この辺りでは餅はご馳走だったので、若い頃は沢山食べましたが、今は半分も食べられなくなりました。
ところで、この鏡餅、切るものではなく、割るものとされます。


刃物で切るのは縁起が悪いので木鎚で割るものと言います。しかし、この市販のパッケージ鏡餅を割るのは難しい。
以前の手作りの鏡餅は、今時分になると硬くなり沢山ひび割れが出て、簡単に割れました。
仕方がないので、構わず包丁で切っています。


パッケージ鏡餅を飾っているお宅も多いと思いますが、どのように割っているのでしょう。
もちろんこの小さな鏡餅も一度に食べきれる訳はないので、何回かに分けて食べなければなりません。


この市販の鏡餅はぷっくらと綺麗に焼けます。


手作りの鏡餅の時はこうはいかず、中まで軟らかく焼こうとしてよく焦がしていました。
甘いあんこは控えているので、専ら醤油を付け海苔で包んでいただきます。
これが簡単で旨い。

柿とビワの木の剪定

2021年01月10日 | 畑:果実類
柿とビワの木を剪定しました。
これは甘柿の通称「五十匁」。甘柿のメインの木です。


昨年は不作で、熟すのも遅れました。一昨年はまずまずの成りでしたから、隔年結果の順でいくと今年は表年ということになります。
果たしてその通りになるか。
樹齢は50年くらいになり、かなり太くなってきました。
剪定の第一は高く伸ばさないこと。
自宅の入り口すぐ近くにあるので邪魔にならないようにしないといけません。
細かい剪定のテクニックがないので、太陽の光が十分に当たるようにすることだけを考えて剪定します。
これが剪定前。


これが剪定後。


少し太い枝を元から切りました。


昨年と剪定量は同じくらいでしょうか。例年並みと思います。


これは渋柿の平核無。


昨年は全く成りませんでした。
一昨年はほどほど成ったので、今年は表年のはずですが。
同様に、高くならないようにすることが第一。
光りが当たるよう枝を透く程度です。
剪定後。


切った枝の量は少しです。


干し柿用の蜂屋柿やほかの甘柿は邪魔な大枝を切る程度で、ほとんど放任に近い。
ビワの木も剪定しました。
樹齢は30年くらい。


ここは南向き傾斜で日当たりが良く、後ろは立木で守られているので、ビワにとってはいい場所です。
結構大きな実が成ります。
もっとも、近年は成ってもハクビシンの餌になることが多い。
これも、木を高くしないことと太陽が良く当たることだけを考えて枝を切ります。
剪定前。


剪定後。


昨年かなり切ったので、今年は少なめです。


花は11月中から咲き始め1月になっても沢山咲いています。
今年は取り分け厳冬ですが、それでも元気に咲いています。

ビワの花数は非常に多い。これから実を着けて最後まで残るのは僅かです。


古木の梅を剪定する

2021年01月09日 | 古木管理

古木の梅を剪定しました。
ザクロと同様樹齢は130年以上と推測され、大事な梅です。
昨年、白梅にカイガラムシの一種でタマカタカイガラムシという害虫が沢山付き、危機的状況に陥りました。
近年は、老木であることを考え、徒長枝や枯れ枝の整理をする程度で、強い剪定はしないようにしていました。
しかし、昨年の剪定はカイガラムシ退治を最優先し、害虫が付いている枝や高く伸びて防除しにくい枝は思い切って切り落としました。
樹勢が落ちて弱るのではないかと心配しました。
春の花が薄くなったのは当然ながら、新葉は沢山吹き出し、最悪の事態は免れたようです。
しかし、白梅にまだタマカタカイガラムシが付いている枝が残っていました。そこで、よく見て残っている枝も切り落としました。(その時の梅
結局、新葉はかなり出たものの落葉は早かったので、弱っていることには違いないようです。
ただ、剪定前にかなり念入りに見ましたが、タマカタカイガラムシは確認できませんでした。
白梅は、昨年、タマカタカイガラム退治を優先させ、思い切って剪定したので、今年はわずかしか切りません。
下の方の徒長枝は切ります。


切った後。


上の方の枝は徒長枝を間引く程度にしました。


切った後。


剪定後


こちらは紅梅。
相変わらず空洞や腐れが目立ちます。


紅梅はカイガラムシは付かないで済んだようように見えます。
この紅梅はかなり弱っているので、枯れ枝を切る程度にし、新しい枝を伸ばすようにしています。大分新しい枝が多くなってきたので、バランス的によくない太い枝2本をを切り詰めました。


切った後。


少しだけバランスが改善しました。


全体の剪定量は少なく、昨年からみると数分の1です。


昨年はタマカタカイガラムシがびっしり付いていた剪定枝が沢山ありました。
今年はタマカタカイガラムシの付いている枝はないようです。


ネギを水墨画で描く

2021年01月08日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

ネギを水墨画で描きました。
モチーフは我が家の長ネギ。
今年の出来はあまり良くありません。白根(軟白部)は30数センチ止まり。
以前は白根45センチを目標に作っていましたが、今は湿害のリスクを避けてこの程度で良しとしています。
もっとも、長い立派なネギはこのサイズの紙に描くのは少々無理があります。
形がシンプルで立体感を表現するのが難しい。
ネギにも色々な種類がありますが、東日本ではやはり長ネギが一般的です。
白ネギ、根深ネギ、棒ネギなど地方によって様々に言われます。
当地方の曲がりネギや下仁田ネギなど形の変ったネギもありますが、主に軟白部を食するのは同じです。西日本のような葉ネギは馴染みがありません。
厳寒期になり、ネギは柔らかく甘味を増し、一段と美味しくなっています。


長ネギを寄せて囲う

2021年01月07日 | 畑:葉菜類

長ネギを掘り上げ、きっちりと寄せて囲いました。
春まきの長ネギは4畝植えましたが、2畝が残っています。
今作の長ネギは出来が良くありません。7月の長雨で根腐れをおこし、8月には一転干天になったため生育不良となったようです。
その後、持ち直し、何とか見られるようになりました。


品種は白扇1列、ホワイトスター3列。
出来が良くないこともあって収穫は大分進み、今残っているのはホワイトスターの実質1畝半程度です。


例年、ネギは春先までこのままで収穫しますが、今年は出来が良くないのと厳冬なので、いったん掘り上げ、畑の端に寄せて囲うことにしました。

すべて掘り上げました。


囲うと言っても1列に並べるので植え替えのようなものです。
浅く溝を掘り、移動して並べました。

ネギを斜めにし、寄せます。


土は葉が多少埋まる程度まで、しっかりと掛けます。


厳寒期でも取り出しやすい。


この畑は粘土質が強く、一昨年は大雨で根腐れをおこし、多くを駄目にしたので、昨年は深い植え溝を立てるのを止め、浅い溝に植付けました。
長ネギづくりでは、白根(軟白部)を長くする必要があります。すると植え溝は深く、土寄せは高くするようになります。
しかし、粘土質の畑では植え溝に水が溜まり根腐れを引き起こすリスクが高まります。
これまで、白根45センチを目標に長ネギを作っていましたが、それは封印、短くても確実な方法と思い、浅い植え溝にしたのです。
それでも十分ではありませんでした。2年連続の不出来なので、少し考えないといけません。
収穫したネギ。


太さはまずまず、白根は30数センチで物足りませんが、これは想定内です。
土寄せが不十分で少し緑が残っています。植え替えたので今度は完全に軟白されるでしょう。