里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「葱と椎茸」

2023年01月26日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙   

我が家の長ネギと原木シイタケをモチーフに水墨で描いてみました。
少々変わった組み合わせですが、ともに今穫れています。
ネギは今が一番美味しく、ごく普通に穫れる時期です。
しかし、当地でシイタケがこの時期穫れることは稀。過去に暖冬の時にわずか穫った程度です。
実はこの二つに加え、シュンギクも一緒に描こうかと思ったのですが、さすがにうるさくなるので止めました。
今年はシュンギクもこの時期になっても穫れているのです。
小生、ネギ、シイタケ、シュンギクを三種の神器と呼んでいます。すき焼きには欠かせぬ青果三種です。
すき焼きの具は個々人でオリジナルがあるとは思いますが、まず外すことのないのがこの三種。
我が家では厳寒期でもネギが無くなることはまずありませんが、シイタケ、シュンギクのいずれかはすでに終りを告げているのが普通。
この時期まで揃うことは滅多にないことです。
しかし、さすがに大寒波襲来で我が家のすき焼きも夕べが今冬最後でしょう。





ニンジンを全て収穫し取り込む

2023年01月25日 | 畑:根菜類

畑のニンジンを全て収穫し、取り込みました。
大寒波が襲来していますが、当地、昨日は気温も比較的高く時折晴れ間が見える一日でした。


ニンジンは2回に播いています。
1回目が秋ニンジンで7月7日、2回目が冬ニンジンで8月9日。
品種は何れもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
1回目に播いた秋ニンジンは10月初めから穫り始め、ようやく穫り終えたところです。
2回目に播いた冬ニンジンは12月中には全く手つかずで、2/3くらいを囲いにしました
それがこちら。


まだ全く手を付けていません。葉が少し変色してきました。このくらいならごく軽い方です。


取り出すのは大分先になるでしょう。
ニンジンは根が土中に入っているため凍害を受けにくいのですが、当地では降雪などあっても取り出しやすいように大概は囲います。
今年はまだ畑には100本くらいは残っていると思います。


こちらは葉の変色なども殆どありません。


穫ってみました。まずまずです。但し、裂根が出てきました。


冬季とはいえ畑にあれば自然に生長するので、何時までも放置すれば裂根は避けられません。
たまたま助っ人が来訪、応援を得て急遽一斉収穫し、取り込むことにしました。
当面必要なニンジン以外はビニール袋に入れ運び込みました。


葉付き、泥付きのままです。


作業場の中に取り込みました。


厳寒期で冷蔵庫と同様なので、このままでも1ヵ月くらいは問題ないでしょう。
隣の紙で覆いをしてあるのはハクサイの囲い。
今年はニンジンも想定よりかなり多い。豊作です。


大寒波を前にレタス3種を穫る

2023年01月24日 | 畑:葉菜類

今冬はここまでレタス類3種を穫っています。
大寒波が来襲するというので、これが最後の収穫となるのでしょう。
覆いもせず、自然のままです。
おそらく我が家ではこれまでで最も遅い。あくまで自家用ですが。
老朽化したパイプハウスを解体した後、露地で大寒まで穫ることは考えたことがありません。年内中穫れば十分です。
レタス類はサニーレタス、グリーンリーフレタス、玉レタスの3種。
何れも芽出しした種を8月30日に直播きしたもの。
リーフレタス2種は10月10日頃から間引きを兼ね収穫を開始、100日経過しました。
サニーレタス。


さすがにかなり凍害を受けています。


1月22日の朝はー5℃を下回りました。
凍害に遭うと葉がシンナリと萎れ変色してきます。
茎が伸びたものはしっかりしているのが上部だけです。この部分は食味も悪くなっていません。


茎が伸びていない株は全体がほぼしっかりしています。
穫ってみました。ボリュームも十分です。


グリーンリーフレタス。


こちらも大分黄ばみは多くなってきましたが、はっきり凍害と言うほどの症状にはなっていません。


おそらく3種の中では一番水分が少ないからなのでしょう。


大株です。1株で篭がみえないほどです。


一株を食べきるのが容易でありません。さすがに本来の滑らかな葉とはいきませんが、問題なく食べられます。
玉レタス。


品種はシスコ。残っているのはごく僅か。
このレタスは失敗作で、畝がすっかりとは埋まらないでしまいました。
ですが思いがけず結果オーライ。この時期まで残っているとは望外です。
玉レタスは一番凍害を受けやすい。水分が多いので凍結します。
表面は変色し、腐ってきました。


数枚剥いてこの状態。食べるのに支障はありません。


当地、今冬は明らかな暖冬とは言えないまでも、極端な低温がありませんでした。
一番ダメージが大きいのはプラス圏だった気温が急に-5℃以下になるような気温変化です。
耐寒性が付いていないので、まともに凍害を受けやすい。
もともと凍害には弱いレタス類も、徐々に低温になることで耐寒性が増すようです。
今冬は過去にないほどレタス類を食しました。


冬キャベツ「寒玉キャベツ」を穫り始める

2023年01月23日 | 畑:葉菜類

冬キャベツを穫り始めました。
何時でも収穫できる状態だったのですが、まだ秋キャベツが残っていました。
早生の秋キャベツ「あまいキャベツ愛心」を穫り始めたのは10月10日頃から。
11月中には穫り終え、それが今こんな姿に。わき芽が生長し結球しています。大きな芽キャベツと言ったところ。十分に食べられるのですが、処分です。


これがまだ少し残っています。


気温が高いこともあって、さしたる凍害も受けず穫れ続けてきました。
穫ってみます。2、3枚剥げば何の問題もなく美味しく食べられます。


この後、ようやく冬キャベツに手を付けます。


種播きは8月7日、8月26日植付け、9月21日に追肥土寄せ。
品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。
当地では冬キャベツのことを通称「寒玉」。品種名が通称と一緒という何とも分りやすい名称です。雪中甘藍としても使えます。
これまで冬キャベツは幾つかの品種を作ってきましたが、ここ数年はこの品種です。
秋の天候が総じて好天だったため生育は順調、年内にはほぼ完全結球していました。
冬キャベツは、低温に晒されるとアントシアニンの色素が出て葉が紫がかってきます。
中でもこの品種は強く出るようで、厳冬だった昨年は紫キャベツのごとくになっていました。
今年はそれほど強い紫色にはなっていません。やはり気温が高いと言うことなのでしょう。


この品種の特徴は生育旺盛で、大玉で揃いが良いこと。
但し、外葉が大きく垂れ下がる傾向にあります。今年はそれほど気になるほどではありません
一目、豊作で、とにかく大玉が多い。


今年は厳寒期に入っても肥大を続けています。
畝端の株はデカくなりすぎて手を出しにくい。


玉はパンパンになるまで結球してきたので、春気温が上がってくれば割れるかもしれません。極端に冷え込めば凍害の心配も多少あるかも。
このくらいの大きさなら穫りやすい。厳寒期に入り、甘味が強く味が乗っているはずです。


紫色のやや強い、中くらいのこの株を穫ってみました。


収穫する時はこのくらいの外葉を付けて穫り、使うときに外します。
これで2.5㎏ありました。


寒玉キャベツは耐寒性が強いだけに葉は硬い。それでもこの品種はそれほどでもなく、その分凍害を受けやすいのかもしれません。
寒玉は軟らかいサラダ好みの人向きではありません。一方、煮崩れしないので炒め物や煮物には最適、味が濃厚で旨い。
こちらは春キャベツ。


品種は「金系201」。
生育は順調で揃いも良好です。


若干生育が進んでいますが、トウ立ちするほどではないでしょう。
但し、外葉にべと病が出ているのが気になります。
これまで、今どきにべと病が出たような記憶はないので少々心配ではあります。
10月から6月に入るまで長期のキャベツ収穫を目指していますが、どうでしょう。


今年の「寒咲花菜」は元気で頗る美味い

2023年01月22日 | 畑:花菜類

ナバナ類の一つ「寒咲花菜」。
今年は厳寒期でも元気です。


11月20日頃から穫り始め、12月半ばからはわき芽(側枝)の収穫が始まって最盛期に。
他の冬野菜と同様、厳寒期になると糖分を蓄え、体内濃度を高めて耐寒性が増します。
そうすると美味しさも倍増。正に旬と言っていいでしょう。
昨年の今頃は厳しい低温で外葉がかなり垂れていました。
今年は外葉が殆ど垂れていません。


最低気温が高いことが一番の要因でしょうが、今年は株がしっかりしていることもあると思います。今の時期でこれほど茂っているのは珍しい気がします。
普通の花菜は春になって花が咲きます。真冬に咲くのがこの「寒咲花菜」。
はじめは外葉が大きく茂って一見花芽が見えませんでしたが、今はわき芽(側枝)が旺盛に伸びて花芽が沢山見えます。


一部発芽不良で追い播きしたものや生育遅れの株もありました。しかし、それらも主枝(親茎)の収穫は全て終り、側枝が出てきました。
主枝は数芽で切るようにしているものの、下位の節が詰まっているため結局のところ10芽くらい残っています。
この株のように一面に側枝が伸びている株が見られます。


側枝の伸びがよく花芽がしっかりしています。


さすがに少し黄ばんできましたが、例年に比べ程度は軽い。やはりこれまでの気温が高いからでしょう。
このような姿になるといかにも軟らかく、美味しい。


収穫出来る側枝が多数ありますが、気温が低いので穫り急がなくても花が咲くようなことがありません。必要なくらい収穫すれば良い。
この側枝(子茎)を収穫してみます。


脇から覗くと、すでにわき芽が出ているのが分ります。


側枝はわき芽を2、3芽残して切ります。


今回は、側枝の伸びが良いので若干多めに残してみました。


数株穫るだけで十分な量が穫れます。


今の花菜は軟らかく風味が増し、茎から新葉まで余すところなく美味しく食べられます。
穫り残されて置き去りにされる野菜もある中で、この花菜は我が家の一番人気。小生もこれの卵とじに目がありません。