初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ニュース 下

2009年03月03日 17時38分41秒 | Weblog
  テレビニュースもやがて、カラーになります。カラーフィルムのラチチュードは白黒フィルムに比べて狭いので担当カメラマンはスポット露出計を持たされました。

 やがて、米国からテレビのシステムを変えたENG(Electronic News Gathering)直訳すれば「電子的ニュース取材」とフィルムを使わないですべてVTRで取材する方式が伝わってきました。

 米国からENG機材の注文で、池上通信機、ソニー、ビクターなどがハンディカメラと、Uマチックという3/4インチのテープを使用するVTRの機械を製造しました。

 VTRの機械はカメラと細い同軸ケーブルで繋がっています。マイクを持ちながらVTRを肩に担いだ音声技術者はカメラマンと二人で一緒に行動します。

  少し遅れて日本もこのENG方式になりました。
1/2インチのテープを使った「ベータカム」が登場します。これで、VTRとカメラが一体化されました。 取材が終われば、映像と同時録音のテープがカメラで出来上がります。これは夢のようです。

 タレントの婚約、離婚発表の記者会見が市内のホテルなどで開かれます。ホテルの会議室には、机の前にマスコミ(新聞記者)の数だけ椅子が並べられます。座席の後に取材のカメラの三脚が並びます。各社が機材をセッティングして会見を待っている間に、取材スタッフはお互いの機材を見て、珍しい新しい機材は会場で注目を浴びます。

 それは便利ですか…、
 値段はいくらですか…、
 とてもその値段ではうちでは買ってもらえない…、

各社の担当者で雑談が交わされました。

 やがて、時間が来て、司会者の導入でインタビューが始まります。

 机の上には各社のマイクスタンドが林立しています。あのマイクを一本にすれば画面がすっきりするのに思われるでしょう。

 取材の代表幹事社が一本のマイクをミキシングアンプで各社にコネクターで分配すればよいのですが、もし、音声事故が発生したら、話は面倒です。
 従って、各社の使いなれたマイクで行っているのです。音声事故が出てもその担当局ですみますから…。
 画面に写っているマイクを勘定すれば、取材陣の規模がわかります。