初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ステレオ映画

2009年03月08日 17時50分18秒 | Weblog
 ママが、自分の子供の声がよく聞こえたり、立ち話や雑談の多いパーティ会場で、雑音の中から話し相手の声がよく聞こえることを「カクテルパーティ効果」と言います。 
 これは、視覚でもあるのではないでしょうか?。運動会ですばやくわが子を見つけるママ、街中で見かける梅の花など、周りの雑踏からくっきりと花だけ見えます。

 私は展覧会用の写真は一眼レフを使います。一眼レフのファインダーは撮影レンズを覗いています。そのときのレンズの状態はレンズの開放絞りで見ていますから、主要な被写体にはピントが合っています。はっきり見えています。それ以外の景色はピントが少し甘く見えます。それと、耳のカクテルパーティ効果のように、主要な被写体以外は見ていないのかもしれません。
 出来上がった写真をみて、あまりにもバックが煩雑なのに驚きます。
撮影時のレンズは絞り込まれますから、前後にピントが合ってきます。撮影時の絞りの値を確認するには、絞り込みボタンがあります。それを使用するとファインダー画面が暗くなってしまいます。静物撮影など三脚を使うゆっくりした撮影のとき以外は、絞り込みボタンを使いません。

 それに人間は二つの眼でステレオとして周りを眺めますから、関心のある主要な被写体に目線を合わせています。余計周りの景色の印象は弱くなります。

 写真を撮るときは、景色を平板的に前景から後景までよく見るように訓練はしていますが…。

 写真も映画もステレオを昔から考えられてきました。

 写真の方はドイツのローライフレックスが最初ステレオカメラから出発していますが、ステレオが下火になって横に並べたステレオ用の二つのレンズを縦に並べて二眼レフになりました。アメリカでも「ステレオ・リアリスト」など種類も多かったのですが、いつのまにか、下火なりました。

 映画も飛び出す映画とかで、赤と青の眼鏡をかける方式、偏光フィルターを左右で角度をつける方式などありましたが、映画館の入口で眼鏡を受け取り、済んだら返さなくてはとか、何かとわずらわしいです。

 ヒチコックの映画「ダイアルMを回せ」はアメリカでは、会社の方針で、いやいやステレオで撮影されたと雑誌の記事で読みました。
 監督とコンビのロバート・バークスの撮影でした。日本ではモノラルで公開されました。二人の俳優さんを斜めからのツーショットなど不思議なカットがありました。

 人間の眼は本当にすごい器官です…。