写真説明:老人は夜は早く寝ます。その分、早起きです。
だんだん日の出の時間が遅くなってきました。
上の写真は、本日の5時15分すぎの山の端の日の出少しまえです。
下から太陽に照らされた雲が美しかったので撮りました。
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掃除の行き届いたテレビスタジオのリノリュームの床にチョークでセットの図面が大道具さんによって描かれています…。
スタジオの天井にはキャットウォークと呼ばれる手すりのついた通路が縦横に走っています。
キャットウォークの間のあちこちに巻き上げ電動モーターのドラムにワイヤが巻かれています。
ワイヤの先に照明バトンと呼ばれる四角い細長い箱がついています。その照明バトンに照明器具を取り付けるようになっています。
その照明バトンはワイヤが一杯に伸びて、スタジオの床まで照明バトンは降りています。
スタジオの床に記されたセットの図面を見ながら、照明器具をつり下げてゆきます。
これを「荒吊り(あらづり)」と云います。そして照明器具を吊したバトンを今度は天井近くまで上げます。
次に、チョークで印されたセットの図面の通り大道具係さんがセットを建てます。
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セットが出来上がったところで、普段着の俳優さんのドライリハーサルをおこないます。
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照明バトンをセットの上まで下げて、ドライリハーサルを参考にバトンの照明器具の位置を微調整します。
方向の外れている照明器具を、セットの上のバトンのところまで大きくて高い脚立で登っていって手直しをします。
この脚立のことを高い脚立から「ハイきゃた」と呼びます。
この「ハイきゃた」の一番上の狭い台に乗って、まだ上のバトンについている照明器具のキー方向の手直しは慣れないと怖くて、できません。
セットが出来上がって、照明のセッティングができますと、次は、居間のテーブル、茶箪笥、柱時計、飾りの生け花、絵画の額縁など小道具の飾り付けです
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スタジオモニター、マイクロホンブーム、にはゴムタイヤのキャスターが付いています。
六輪のゴムタイヤの付いたペディスタルドリーに乗ったテレビカメラも機材倉庫からそれぞれスタジオに出します。
スタジオのリノリューム床の上を機材は滑るように動かせます。
この順番でスタジオを準備するのではなく、適当に入り交じって用意します。
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この準備が終わったところで、俳優さんは化粧・衣装を着けて、カメラリハーサルが始まります。
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このカメラリハーサル、次のランスルーがスムースにゆかないほうが、本番ではうまくゆくというジンクスがありました…。