共同記者会見場としては,ホテルの会議室などが当てられます。
会場は,主催者側が座る長い机が置かれています。
その机から少し間を開けて新聞や雑誌の記者が
取材で座る椅子が並んでいます。
その椅子群の後がテレビのENG取材班のスペースです
゜゜゜
そのスペースにENGカメラマンは場所取りに
三脚をセッティングします。
早く来たものから順番に三脚をセッティングしていきます。
後から来て三脚をセッティングした場所が
会見でいい場所だったりします。
そのときの運です。
待ち時間の間に主催者側からお茶が出たこともありました。
今はどうなのでしょう…。
ホテルの記者会見場で待ち時間の間、顔見知りのカメラマンで
「おたくの三脚はどこの製品…」
「おたくのカメラヘッドはどこの…」
の会話が弾みます。
口コミで、評判のいい製品に
各社の機材が変わって行きました。
… … …
ENGのハンディカメラになって、軽くて丈夫で扱いやすい、
三脚やカメラを載せてパンやチルトをスムーズに操作できる
カメラヘッドの良いのが全くありませんでした。
… … …
ドイツのザハトラー製の黒色をした三脚,
カメラヘッドに人気が出ました。
イギリスの明るい灰色をしたビンテン製の
三脚・カメラヘッドも人気が出ました。
首相官邸前などの取材現場のニュースを見ますと,
大体この2種類になっていました。
会見時間が近づくと、各社カメラマンは場所取りした
三脚にカメラを載せて待機します。
主催者側の出演者の机に各社のENG班からの
マイクが並べられます。
出演者の前にマイクが林立するわけです。
後でテレビを見てこのマイク群を1本にならないのかと思います。
マイクを1本にすると、持ち回りにしても,
マイク当番を決めなくてはいけません。
マイク当番の音声ミキサーから各社のENG班に
音声を分岐しなくてはなりません。
もしトラブルが発生すると
各社のENG班の音声は全滅になります。
各社それぞれ自分のところでマイクをセッティングします。
記者会見に参加したENG班の数だけのマイクが
机の上でゴジャゴジャします。
新聞,雑誌の取材現場にENGが駆けつけると、
何となく気まずいものがあります。
新聞,雑誌と同時取材では,
ニュースとしてテレビが一番早く放送します。
新聞は締め切りに間に合えば夕刊,
そうでなければ翌日の朝刊です。
雑誌は発行月,週刊誌は早くても次の週の発表になります。