新朝日ビル・フェスティバルホールの思い出の続きです。
テナーサックスの、ソニー・ロリンズの
小編成のコンボがやってきました。
このチケットも都合の付かない知人から
貰って聴きに行きました。
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あの広いフェスティバルホールで
小編成のジャズのクインテットが
公演するのですから驚きです。
今なら,ジャズの小編成の公演は,
『ブルーノート』のような小さなライブ・ハウスが相場ですが,
当時は,よほど主催者側に自信があったのでしょうか。
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フェスティパル・ホールにジャズの演奏会ですから、
クラシックやムード音楽のように静かに演奏を
聴くという雰囲気ではありませんでした。
前のマントヴァーニ・オーケストラの公演と違って、
客筋がまったく違いました。
軽音楽のミュージシャンらしい
派手な服装の連中が大勢押し掛けていました。
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フェスティバルの幕が開くと,
大きな身体のソニー・ロリンズは
テナー・サックスをろうろうと吹き鳴らしながら
舞台に登場です。
最初から度肝を抜かれました。
舞台はクインテットの連中がリズムを刻んでいます。
隣にいたミュージシャンは
「すごいテクニックだなあ…」
と唸っていました。
ミュージシャン連中は,アメリカのプレーヤーの実力を
聴きにきていたようでした。
ロリンズが曲のテーマを終わって,
アドリブに入るときは拍手が入ります。
サイドメンがテーマを崩したアドリブの参加に大拍手です。
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ソニー・ロリンズはアルバム『サキソホン・コロッサス』や
クリフォード・ブラウン= マックス・ローチ、クインテットで
大活躍で人気上々のプレーヤーです。
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ソニー・ロリンズは,その後、演奏が行き詰まったと
、演奏活動を休止します。
ニューヨークの橋で再起を図って練習を始めます。
その橋にちなんだアルバム『ブリッジ(橋)』
と云うアルバムがありました。