舞台演劇の立ち回りも
殺陣師(たてし)は重要です
迫力の立ち回りで有名だったのは
島田正吾、辰巳柳太郎の「新国劇」でしょう
歌舞伎の立ち回りは形を重視して
踊りのようにキレイにまとめられていますが
この「新国劇」の舞台は
スピード溢れる新しいリアルな
立ち回りでした
「新国劇」の殺陣師としては
映画の題材にもなった
殺陣師段平(たてしだんぺい=市川段平)が有名です
舞台演劇の後に生まれた
活動写真(映画)はこのしきたりにしたがって
映画の立ち回りも殺陣師が
受け持ったのかも知れません
やがてテレビが生まれて
時代劇のテレビドラマが制作されると
立ち回りのシーンに殺陣師が
現れました
M場剣友会という剣戟専門のグループが
主演のテレビ俳優を取り囲んで立ち回りシーンを
録画しました
緒形拳さんは劇団「新国劇」の
若手スターでした。