初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

インターカム

2009年04月08日 17時42分00秒 | Weblog
 映画の撮影現場は、準備でごった返しています。

 監督はセカンド助監督に「俳優Aさんはもう少し右に…」と命令しています。

チーフ助監督は小道具係に居間のお膳の上が少し寂しい…と注文を出しました。

 照明技師は天井の照明係に、その1㌔スポットライトをもっとバラシて…

スタッフはてんでに大声を張り上げています。準備が終わると本番です。

 静かになったセットでは、監督の「用意!スタート」の声だけが響いて、カメラが回ります。

次の撮影の準備にまた、大声で怒鳴り合いになります。喧嘩ではないのですが、あちこちから注文や命令が出されるとつい大声になります。

 人間の耳の特技として、「カクテルパーティ効果」がありますから、必要な人の声だけが聞こえて支障なく仕事は続きます。

映画の撮影現場は大声の怒鳴り合いと、本番の静寂が交互に訪れます。

 テレビの現場は、番組が始まると番組が終わるまで途切れなく続きます。番組のなかで、俳優Aさんの居間に入るきっかけの合図、リハーサルのときの芝居のテンポより遅れているよ…などの注意など、スタジオで声を上げるわけにはいきませんから、マイクの付いたヘッドホンを副調整室内のディレクターとスタジオ内のAD(アシスタント・ディレクター)とカメラマンが付けています。

 これをインターカム略してインカムと言います。

テレビ初期は有線のインカムで、カメラにはカメラマン用にジャックが二つついています。

 ADさん用は、スタジオのあちこちにインカムジャックが付いています。

 ADさんは、20メートルほどの長いケーブルをさばきながらスタジオ内を駆け回ります。このケーブルのさばきの下手なADさんは、カメラによく絡みついて困りました。

   この続きは明日…


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