初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

コダック・レチナ

2009年12月08日 16時57分54秒 | Weblog


イーストマンコダックのドイツの合弁会社から「コダック・レチナ」という

35㍉で蛇腹式のカメラが発売されます。

カメラと同時にパトローネという35㍉フィルムを金属の容器に

入れたものが発売されます。

これは、今も35㍉フィルムはこの容器に入って売られていますが,

コダックとして画期的な開発だと思っています。



パトローネは,マガジン使用カメラのライカやコンタックスにも使えます。

その後,世界中のカメラメーカーから,マガジンを使用しないで,

パトローネを使用するカメラが出てきます。



ツァイスイコンから「コンテッサ」「コンティナ」など

蛇腹式35㍉カメラが発売されます。



日本にも、蛇腹式のアルコ35があります。

カメラの上の大きなファインダーは、接写するときに使用します。

カメラの距離リングのカムと連動して,ファインダーを傾けて,

パララックスを極力なくす構造になっていました。



パトローネは 1回で使い切りでしたが,

写真愛好家は,ダークバックなどで、

何度もフィルムを入れ替えて使いました。

パトローネは,指で軸を押すと,反対側のパトローネの蓋が

パカッと外れます。



ダークバックでマガジンのフィルムを詰めるのに比べると、簡単に出来ました。

絆創膏をU字型にして軸にフィルムを固定して巻き込みます。

この絆創膏はしっかり止めないと,カメラの中で万が一外れると,

フィルムの巻き戻しができなくなります。



35㍉カメラのフィルム巻き上げは長い間ノブでおこなっていました。

戦後発売された「コダック・レチナ」のフィルム巻き上げノブが、

レバーになりました。

撮影後のフィルムを素早く巻き上げられるというのです。



早速,日本でも太陽堂光機(株)が「ビューティ35」で

レバー巻き上げ式を採用しました。

写真は,昭和30年6月ごろの雑誌に掲載された太陽堂の広告です。

スペックは、レンズ、ビューティ45㍉ F3、2

      シャッターNKSーFB(B・1~1/300秒)

      前玉回転式の距離目盛 ,目測式

      シンクロ接点は,ドイツ式接点

      (当時、コダック式接点というのもありました)

      ブライトフレーム ファインダー


     フィルムはレバー巻き上げ式




このスペックの最後のレバー巻き上げ式がカメラ雑誌で大論争になります…。










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