初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

録画ドラマとNG大会

2018年08月19日 22時52分58秒 | Weblog


録画ドラマの本番の日に

スタッフの一人、T田君に広島から

婚約者が訪ねて来たことがありました。

その録画ドラマは30分ほどの短いもので

ストーリーも、凝ったものではなく

録画もスムースに終わるはずでした

T田君は、仕事が済んだら

どこかで食事でもと、婚約者と約束していました



ビデオレコーダーもスタートしたのですが

その日は、珍しく俳優さんのNGで

ビデオレコーダーをストップして

最初から撮り直しになりました…

次に、映像スイッチャーのミススイッチで

ビデオはストップしてまたまた、撮り直しに

なりました…





ドラマのNGは俳優さん、スタッフへと

不思議に広まって伝染することがあります

これを「NG大会」と呼んでいました

… … …

結局、録画ドラマの収録が済んだのは

午後11時過ぎになってしまいました

広島から訪ねてきたT田君の婚約者も

深夜まで待たされてしまいました。

… … …

以後、ドラマ担当スタッフ一同、

ドラマ収録の日に大事な約束はできないね…

と肝に銘じました







テレビ生ドラマが録画ドラマになって

2018年08月18日 22時26分33秒 | Weblog


テレビドラマが生放送から

ビデオ撮りに変わったことが

ありました…

ドラマを生放送と同じように

ノンストップで制作して

そのままビデオテープに

録画していました





録画ドラマになって、変わった

ことがありました

生ドラマの場合は、リハーサル

の途中でも、最後の綿密な打ち合わせ

の途中でも、放送時間が来れば

リハーサル、打ち合わせを無理に

打ち切って本番の用意をしていました






それが録画ドラマになると

ビデオ撮りがうまく行くように

十分な打ち合わせ、リハーサルを

行うようになりました…

もう、放送時間を気にしなくても

良いのです

ドラマの録画撮り開始時間が

何時始まるかわからなくなりました。








録画テレビドラマのプレビュー

2018年08月17日 22時11分21秒 | Weblog


テレビドラマをビデオテープに

録画することによって

ドラマ制作スタッフは初めて

自分たちの仕事の結果を

冷静に見ることができるようになりました






ドラマの制作が無事終わると

スタジオのADさんは出演の俳優さん

担当スタッフに向かって

「ドラマのプレビューは×時××分から

スタジオサブで行います…」と告げて

スタジオの仕事は終わります





映画制作では仕事がすべて終わっても

フィルムの現像、焼き付け、編集などの

処理がありますから「完成試写」まで

日数がかかります…

テレビドラマの「プレビュー」が

映画の「完成試写」に相当します

テレビの場合は現像、編集などありませんから

ビデオテープレコーダーの録画テープを

巻き戻せばすぐ、プレビュー(試写)ができます

… … …

テレビドラマのプレビュー時間が近づくと

出演した俳優さんは、風呂で化粧を落として

普段着に着替えて、また、担当スタッフは

それぞれ、スタジオサブに集まります…






テレビ生ドラマから録画ドラマへ

2018年08月16日 22時07分27秒 | Weblog


テレビ生ドラマはビデオテープ撮り

の録画ドラマに変わりました。

しかし、ドラマの制作はノンストップの

テレビ生ドラマスタイルで進行します

それを、ビデオテープに録画します






いままで、テレビ生ドラマは本番(放送)が

終わると、跡形も無く消え去りますが

ビデオテープに録画する録画ドラマでは

ドラマ本番がテープの形で残ることになりました






しかし、当時、ビデオテープがかなり高価でしたから

録画ドラマのテープは放送が終わると

そのテープを消去して次のドラマに使っていました

評判の良かった数々の録画ドラマは存在しません

… … …

当時、ビデオテープは3M社のスコッチテープでしたが

映画用フィルム、写真用フィルムの大メーカー

富士フィルムから、国産のビデオテープが登場しました

将来のテレビ界を見据えての発売でしょうが

「機を見るに敏」な会社だと驚きました









ビデオテープレコーダーの出現で生ドラマはなくなりました

2018年08月13日 22時08分07秒 | Weblog


アンペックスのビデオテープレコーダーが

やってきて、テレビ生ドラマは

なくなりました…

いままでテレビ生ドラマは

放送開始時間から逆算してリハーサルを

繰り返して、ダメ出しや、打ち合わせを

済ませて、放送開始時間に備えていました









テレビドラマのビデオ録りが始まってから

放送開始時間を気にしなくてよくなりました

30分後にビデオ録りを行います…

とADさんがスタジオで怒鳴ります…

やがて、VTR室から

「ビデオスタート30秒前…」と

トークバックでスタジオに連絡が入ります





スタジオのドラマの進行は生ドラマと同じように

ノンストップで、ビデオテープに録画していきます

ドラマの途中でNGが出れば、ビデオテープをストップ

します。そして、ドラマの頭から撮り直しになります。

スタジオの俳優さん、担当スタッフは

「どうぞ、NGがでませんように…」と祈りながらの

仕事でした







いつまで続くテレビ生ドラマ

2018年08月11日 22時58分49秒 | Weblog


放送時間が過ぎると、

生ドラマは残りません

毎回、スタジオADさんの

「本番、5、3、2、1…」で

始まるテレビ生ドラマは

ドラマを制作しているというより

なにかスポーツをしているような

気分でした…





こんなドキドキしながら

制作するテレビ生ドラマはいつまで

続くのかと思っていました

… … …

ラジオ放送では、音盤録音から

テープレコーダーによる録音が導入されて

このテープレコーダーを使った、公開録音番組

などが誕生しました




ラジオ番組の音声信号を

テープレコーダーに

録音して、そのテープを編集して

放送できるように

テレビの映像も電気信号ですから

音声のテープレコーダーのように

録画できる方法があるのではないかと

漠然と想いながらテレビ生ドラマの

仕事をしていました…









テレビ生ドラマと映画制作

2018年08月10日 22時08分34秒 | Weblog



テレビ生ドラマの本番のスタジオでは

スタッフ以外で見学(見物)している

人にも、ストーリーはわかります

しかし、担当スタッフには

放送している生ドラマが本当に

面白いのかどうかよく、わかりません

そして。放送が終われば、

せっかく何回もリハーサルを重ねて

仕上げたドラマも放送が終われば、

消えてなくなります…






映画制作の撮影所のスタジオでの

撮影風景では、断片的な短いカットを

撮っていますから、スタッフ以外の

見学者にはストーリーがサッパリ

わかりません





映画制作は短いカット撮りの積み重ねですが

やがて編集も終わって映画が出来上がります

日にちを決めて撮影所内の映写室で完成試写が

催されます。

撮影所長の挨拶で始まる試写会が始まります

初めて上映されるのでそのフィルムのことを

初号プリント(しょごうぷりんと)と呼ばれます

担当スタッフは冷静な気持ちで初めて作品を

観賞できるのです。

プリントの調子が、すこし暗いとか明るい

とかの注文や、編集の手直しが検討されます

そして、全国の映画館へフィルムは配送されます


… … …

放送が済むと、あとは残らず消えてしまう

テレビ生ドラマと、仕事の結果がフィルムとして

後に残る映画制作、どちらも映像を扱いながら

これからどうなるのかと思っていました








テレビ生ドラマとキネレコ

2018年08月08日 22時08分48秒 | Weblog


テレビ黎明期のテレビ番組は

すべて、生放送でしたから

テレビドラマも生放送の

番組でした

生ドラマは放送が始まると

ドラマの進行はノンストップ

ですから、出演者は劇団の

俳優さんが中心でした。







連続生ドラマは30分が主で

15分の短いものも多くありました

TBS制作のテレビ生ドラマ

「日眞名氏飛び出す(ひまなし)」(30分)を

よく見ました。出演は久松保夫 、

高原駿雄で、提供スポンサーは

製薬会社の三共で、番組の最後に

ドラッグストアのセットで

ドリンク剤の生コマーシャルが

ありました。




NHKの「夢であいましょう」も

人気の音楽バラエティー番組でした

出演も中嶋弘子、黒柳徹子、坂本九

坂本スミ子…

これら名物番組はいずれもスタジオでの

準備が、大変だったでしょう

しかし、放送が済めば、番組として

跡形もなく消えてしまいます

… … …

番組を残す方法として、本番を

写し出しているテレビモニターを

16ミリ、シネカメラで再撮(さいさつ)する

キネコとかキネレコと呼ばれる方法が

ありましたが、とても実用になりませんでした






テレビ生ドラマは

2018年08月07日 22時49分16秒 | Weblog


テレビ生ドラマは、テレビスタジオに

入って、時間が来て放送が始まると

スタッフはそれぞれ自分の仕事に

NGが出ないようそれぞれ熱中します






テレビ生ドラマを冷静に見守る

スタッフが一人も居ないのです

勿論、生ドラマを熱心に見ている

編成局、考査部などいるには

いるのですが、

スタジオの担当スタッフには

そのドラマが本当に面白いのか

どうなのか本番?では、

わからないということです





テレビ生ドラマの本番(放送)が

無事終わると。出演した俳優さん

顔を真っ赤にした興奮ぎみの

担当スタッフなどが、スタジオで

「お疲れさまでした…」と挨拶を

交わして、別れます。

… … …

テレビ生ドラマですから、仕事が

終わると、ドラマは跡形も無く

そして、残っていません…








テレビ生ドラマのスタジオでは

2018年08月06日 22時21分13秒 | Weblog



テレビ生ドラマで一番大事なことは

放送時間内に絶対入れること、

次に、場面に必要な小道具など

手違いがないこと…。場面、セットに

出演している俳優さんが揃っているか

など…






音声関係では、場面、場面のセットの

マイクロフォンが、キチッと動作するか…

俳優さんが台詞につまったり、ど忘れしたり

しないように、ADさんは台本で俳優さんの

台詞を神経を尖らしてチェックしています






生ドラマを制作しているのですが、

テレビスタジオでADさんはインカムを

つけてセットからセットへ飛び回ります

その他、スタッフもかけずり回っています

雰囲気としてなにかスボーツ競技をしている

ようでした…