経営コンサルタントへの道

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■■【経営コンサルタントのお勧め図書】 2007 ニューノーマルを考える(1) テレワーク・・・

2020-07-28 12:03:00 | 経営コンサルタントの本棚

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】 2007 ニューノーマルを考える(1) テレワーク・・・

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

  ニューノーマルを考える(1)

 

■      今日のおすすめ

   『テレワークの切り札Office 365 Teams 即効活用ガイド』

       (岩元 直久著 天野 貴之監修 発行:日経BP)

  『ファシリテーション入門〈第2版〉』

       (堀 公俊著 日経文庫)

  『ワークショップ入門』 

       (堀 公俊著 日経文庫)

 

■ ビジネス・ファシリテーションのニューノーマルを探求する(はじめに)

 Covid-19対応も、withコロナからAfterコロナの段階に移りました。

 そのような時期を迎え、今回は「ニューノーマルを考える(1)」と題し“お勧めの図書”を紹介します。自粛時期の在宅勤務がAfterコロナではニューノーマルとなると共に、ビジネス・会議はWEBが主流になるのではと思います。

 その様な時、経営管理・コンサルティング技術領域の大切な知見の一つであるビジネス・ファシリテーションが一層重要になると共に、手法も大きく変わるのではと思い、認識を新たにすべく採り上げました。

 同時に会議のアイスブレーク機能(会議における緊張をほぐす機能)等を持ち、会議とシナジーな関係にある、ワークショップを並行的に採り上げました。次回「ニューノーマルを考える(2)」もお楽しみに。

 

【会議はWEB会議がニューノーマルに(知って驚く優れ物“Microsoft Teams”)】

 Covid-19の影響で、セミナーはウェビナー(Webセミナー)で、会議はWEB会議でという時代になりました。私の思いですが、ウェビナーはZoomが、ビジネス・WEB会議はMicrosoft Teams(有料コース/office 365は2020.4.22よりMicrosoft 365に改名)が最適と思います。ビジネス・ファシリテーションの観点から、WEB会議で使用するベストのソフトTeamsの優れている点を挙げさせて頂きます。

 Teamsの優れた機能は、ホワイトボード機能、付箋機能、WEB上でのドキュメントアプリの共有(保存/画面)&協働機能、録画・議事録作成機能、チャットによる事前資料配布やコミュニュケーション・コラボレーション機能、デバイス・場所・時間に左右されないフレキシビリティー機能等々です。

 また、7~8月から利用できる「トゥギャザーモード(仮想のルームに会してる様に見せる)」「発言の英語字幕が流れる」等の機能が加わり(日経2020.7.9夕刊「ビデオ会議に新機能」)、他社ソフトとの距離を広げようとしています。

 この様にTeamsの機能は、リアル・会議における様々な道具・機能を充足するばかりではなく、それを上回る道具・機能を備えています。ここでは字数の関係で十分な説明はできませんが、紹介本等で知見を深めて下さい。

 

 

 ニューノーマルにおけるファシリテーションの成否は、従来のリアルにおける手法・スキルに加えて、上記知見に基づくTeams関連の機能の活用とスムースな運用に掛かっていると思います。

 

【WEB会議運営、組織の活性化を産出する“ファシリテーション”のスキル】

 一般的に会議の成否はファシリテーションに掛かっていると言っても過言ではないでしょう。会議は、グループリーダー(課題の執行・達成責任者)、ファシリテーター、記録係(録画・議事録係兼コ・ファシリテーター)・監視係(タイム・キーパー)、クルー(参加メンバー)、で構成されます。

 

 会議を成功させる、つまりメンバーの合意・賛同ではなく目的・目標・課題に対する正解を導きだすには、もちろん会議の全ての構成メンバーと関わりますが、特にファシリテーション(集団による知的相互作用を促進する働き)を行うファシリテーターの“人間力×スキル(Being=あり方×Doing=やり方)”に掛かってきます。

 人間力(Being)は、メンバーの信頼感やメンバーの心を動かす等の点において極めて重要な要素ですが、ここではその人間力を背景として表出されるものも含めたスキル(Doing)について次項で観てみたいと思います。加えて、WEB会議というニューノーマルな場面でのファシリテーション・スキルについても観てみたいと思います。

 

【活気あふれる、成果の出るWEB会議にする“ワークショップ”を知っておこう】

 会議とシナジーの関係にあるのが「ワークショップ」です。その両者のプラットフォームがファシリテーションです。紹介本では、『「ワークショップ」は参加者の資源を十分に引き出し、対話を通じて活発に共振させていけば、予期せぬ成果が生まれる機能を有する』とあります。

 この「ワークショップ」の機能を会議のファシリテーションの中で、状況に応じ、適時・適切に取り入れることで会議の成果に好影響を及ぼします。氷のような固い雰囲気を壊し緊張や警戒をほぐす“アイス・ブレーク・ワークショップ”やチーム(会議メンバー)のベクトルが揃わない時に、チーム一人一人の夢や強みを引き出し、ビジョンへと纏め上げベクトルを揃える“ビジョン・ワークショップ”等がその例として挙げられます。

 WEB会議でのニューノーマル・ファシリテーションにおいては、ニューノーマルな(WEBを使う)「ワークショップ」の活用も俎上に載せてください。一般的な「ワークショップ」につては、詳しくは紹介本をお読みください。ニューノーマル・ワークショップについては、次項を参考にしてください。

■ WEB会議を成功に導く、“ニューノーマル・ファシリテーション・スキル”

 

 

【リアルでもWEBでも必要な“四つのファシリテーション・スキル”】

 ファシリテーターに求められるスキルは多岐にわたりますが、全ての基本として身に付けるべき四つのスキルを紹介します。

 四つのスキルは、①場のデザインスキル(ゴール、ミーティング・ルールの明確化。ミーティング・プロセスの作成と周知。メンバーの関係性の構築。)②対人関係スキル(傾聴、応答、観察等の適時・適切なコミュニケーションによる知的相互作用の促進。)③構造化のスキル(メンバーの主張の書出し等による明確化。思考・フレームワーク等による図解・整理。)④合意形成(意思決定・フレームワーク等による課題の正解を発出。会議の正解を達成する計画表の策定。振返りによる次回会議・計画達成活動に向けたフィードバック。)の四つです。字数の関係もあり詳細は記しませんが、身に付けて得する知見です。是非紹介本を読んでください。

 

【WEB会議で必要な“ニューノーマル・ファシリテーション・スキル”】

 ニューノーマル・ファシリテーション・スキルは、Teamsの機能をフルに理解すると同時に、メンバーの端末操作も含め、円滑な運用スキルを習得・周知することがスタートです。その上で、上記四つのスキルをTeams上で実現することに尽きます。それによりリアルな会議以上の効率・効果を得る事が出来ます。

■ After コロナを前向きにとらえよう(むすび)

 

 After コロナでは、社会/ビジネス/働き方の、新しい在り方を考える時を迎えています。

 最近面白い記事を見つけました。『コロナの影響による7割経済を10割経済に戻すには1,5(正確には1.43)倍の人・時間・コストの投入が必要である。しかし1,5倍の投入は非現実的。そこで生産性の向上で1,5倍を達成しよう(2020.6.29日経・朝刊「経営の視点」より)』です。Afterコロナのキーワードは、“DX”“生産性向上”“SDGs”でしょうか。

 なんと、生産性を1,5倍アップすると、生産性でOECD順位21位の日本が5位のアメリカのレベルに上がります。さらには、G7で最下位の日本がトップのアメリカに追いつきます。(日本生産性本部「労働生産性の国際比較 2019」より)

 After コロナの今こそ様々な領域で、DXを活用し生産性を上げるニューノーマルを見出し、先進国最下位レベルからトップレベルに伸し上がって行くチャンスではないでしょうか。それはSDGsを達成することにも繋がります。

【酒井 闊 先生 プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2091.htm

  http://sakai-gm.jp/

 

【 注 】

 著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

 

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■【経営知識】 管理会計03-01-5 03 管理会計活用の末広がり8項5 「5項 臨機応変思考」

2020-07-28 11:35:49 | ◇経営特訓教室

■【経営知識】 管理会計03-01-5 03 管理会計活用の末広がり8項5 「5項 臨機応変思考」

 管理会計を学んだことのある人は多いと思います。

 ところが、理屈ばかりで、今ひとつ面白みがない「学問」であると感じた人も多いでしょう。

 ビジネスパーソンは、管理会計を学問と捉えるよりも「経営実務のための経営思想」と捉えてみてはいかがでしょうか?

 ますます、わからなくなった!?

 と、お感じの方は、ぜひ、当ブログを参考にしてみて下さい。

■ 03 管理会計活用の末広がり8項

 

 前章で、管理会計を正しく理解するために経営と管理会計との関係を中心にお話してきました。

 ここでは、どのような視点で管理会計の導入に取り組んだらよいのか、その基本姿勢を8項目としてご紹介します。

■03-01 管理会計活用の末広がり8項

 管理会計を活用し切れていない企業が結構あります。

 その主たる原因は、管理会計の特質に沿った利用のポイントを押さえ切れていないことにあります。

 なぜ、その様な重要なことが理解されないかというのは、その「ポイント」が、誰でも知っている”やさしすぎる”知識だからです。

 誰でも知っているので、軽視してしまっているからです。

 そのポイントを、管理会計活用の視点から8項に絞ってご紹介します。

【 注 】 予告なく変更となることもあります

 

◆03-01-5 「5項 臨機応変思考」

 前項で、管理会計活用8項のひとつとして「目的意識」についてお話しましたが、目的意識を持たないと、成り行き任せになってしまいかねません。

 一方で、目的意識として持つべき、目的や、その実施のための計画は、PDCAの基本となりますので、その内容をしっかりと理解し、関係者間で共通認識されていなければなりません。

 管理会計を利用するときに、「こうあるべきだ」という「べき」に固執してしまうと、管理会計が堅苦しいものになってしまいます。

 理想の姿や計画と、現実や結果との差異を論理的に分析・検証し、具体的な対応策を練り、臨機応変に対応できるしくみと、それができる体質、さらに臨機応変な思考ができなければなりません。

 仕組みを通して、双方向コミュニケーションを実施し、臨機応変性を体得させてゆくのです。

 ただし、安易に目的や計画を変更しては、何のための戦略・戦術であるのか解らなくなってしまいます。

 目的や計画など、基本概念を変更する必要性を感じたときには、「重考高盛」、繰り返します。

 同じ課題を繰り返し思考し、全体最適に叶う、適した考えで決定します。

 そして「高盛」、すなわち高く盛り上げ、一層効果の上がる方向に進めることを確認したうえで、目的や計画の変更を決定します。

 安易な判断や、自分に都合の良い解釈で行いますと、結果としてマイナスの方向に動いてしまうことが多いので、注意が必要です。

 

【 注 】
 一般的な「管理」とは異なる、「正調派管理」について、詳しくは「あたたかい管理のための管理会計の教科書(秀和システム・今井信行著)」をご参照ください。

出典: あたたかい管理のための管理会計の教科書(秀和システム 今井信行著) 

【 書籍紹介 】

 

 “真”の管理会計とは何かを初心に戻って見直してみましょう

 

 管理会計は、私たちに「気付きの機会」を与えてくれる魔法の力を持っています。たとえば、需要予測をして、売上計画を立案したり、営業部門の課題抽出に使ったりなど、管理会計は現場の実務にとても役立ちます。

 一方で、「管理会計は理屈っぽい」「実務とかけ離れている」などと敬遠されがちです。その背景には、管理会計関連書の多くがアカデミックな著者による執筆だからです。経営というのは、泥臭い部分が多いので、現場で苦労している経営者・管理職や担当者の求めているものとは異なるところが多いのです。

 筆者は、40余年もの長きにわたって経営コンサルタントとして現場に密着してきました。従来の管理会計がバランススコアカードとか損益分岐点分析とかという経営手法の横割り的な目次構成でしたが、本書は、そのメリットを活かし、かつ利用者が求めている縦割り的な利用法をマトリックスに組み合わせたコンセプトで書かれています。

 また、経営コンサルタント団体として最も歴史と伝統のある「日本経営士協会」による、日本を代表する会計学の権威者が培ってきたノウハウを継承して、昨今の経営現場に即する形に管理会計を焼き直しました。その結果、従来の管理会計とは「別物」といえるほど、現場に則した管理会計書になりました。

 本書は、「営業・マーケティング編」として記述されていますが、営業職だけではなく、ICTや経営企画などの現場でも役立つ管理会計のノウハウと、自分の仕事に生かす方法を解説した「きょうか書(教科書+強化書)」です。管理会計で「なにができるのか」「どのように取り組むべきなのか」を興味のある項目から調べましょう!

 

目次

 第1章 管理会計を正しく理解する

 第2章 需要予測で売上計画を立案

 第3章 社内データを活用した顧客戦略に管理会計を活かす

 第4章 商品戦略、地域戦略に管理会計を活かす

 第5章 市場戦略に管理会計を活かす

 第6章 温かい管理に管理会計を活かす

 第7章 温かいプロセス管理ができる営業設備

 第8章 管理会計で営業力を向上させる

 定価:1,800円(+税) A5判/ページ数 359ページ

■ 著者プロフィール

 アメリカで経営学、マーケティングを学び、日本の商社で事務機器、印刷機器の輸出入業務や新製品開発と市場導入などを担当。ニューヨーク駐在所長、アメリカ法人役員などを歴任後、経営コンサルタントとして独立。パソコン揺籃期から中堅・中小企業のパソコン活用の啓蒙、ICT活用による経営戦略の指導など、国内のみならずグローバルなコンサルティング活動を展開。現在、日本のコンサルタントの地位向上、若手育成に力を注ぎ、日本経営士協会会長他、各種の要職に携わってきました。

 ソフトバンク「営業管理職のためのパソコンノウハウ」、秀和システム「ロジカル・シンキングがよ~くわかる本」「クリティカル・シンキングがよ~くわかる本(秀和システム 今井信行著)」、アメリカ・マグローヒル社「アメリカにとって今が対日進出のチャンス」など、著書や論文・寄稿・講演など多数。

 
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 日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。

 経営に関する相談・診断・指導・調査・企画・教育訓練および管理について、経営者をコンサルティングし支援する人やそれを目指す人を育成しています。

 日本経営士協会は、「プロ集団+コンサルタント育成」の集団で、1951年に産声をあげ、1953年に第一号「経営士・経営士補」を誕生させ、その活動を通して社会貢献をし続けています。(http://www.jmca.or.jp)

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 本書は、紀伊國屋書店をはじめ、その他の書店等でご購入いただけます。

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 1送付先5冊以上のまとめ買いされる場合には、特別なメリットで、前払いの上ご購入いただけます。誠に勝手ながら送付先が分散して、5冊未満の送付先がある場合には、お手数でもその分につきましては書店にてご購入されるか、上記料金適用で、送料を別途追加してお申し込み下さい。(特別なメリットまとめ買い締切:2018/12/20)

 なお、お申し込みは、メールにてコンタクトをお願いします。


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◆【話材】 昨日のつぶやきの目次とリンク 「菜っ葉」とは その語源と命名の経緯は? 

2020-07-28 06:52:49 | ブログ

◆【話材】 昨日のつぶやきの目次とリンク 「菜っ葉」とは その語源と命名の経緯は? 

 

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