【きょうの人】 0722 高峰 譲吉 日本の科学者、実業家で、薬学博士 タカジアスターゼを発明
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■ 高峰 譲吉 日本の科学者、実業家で、薬学博士 タカジアスターゼを発明
たかみね じょうきち
嘉永7年11月3日(1854年12月22日) - 大正11年(1922年)7月22日)
日本の科学者、実業家で、薬学博士でもあり、タカジアスターゼやアドレナリンを発明した人です。
アメリカ合衆国で巨万の財を成し、製薬会社・三共を創業しました。
富山県高岡市生まれ、東京大学工学部の前身の一つであります工部大学校を卒業しています。
理化学研究所の設立者の一人でもあり、1912年には、帝国学士院賞受賞し、1913年に帝国学士院会員となっています。
会社が軌道に乗り始めた折、かねてより米国で特許出願中でありました「高峰式元麹改良法」(ウイスキーの醸造に日本の麹を使用しようというもので、従来の麦芽から作ったモルトよりも強力なデンプンの分解力を持っていた)を採用したいというアメリカの酒造会社より連絡をうけました。
1890年に渡米し、東京人造肥料会社の株主であった渋沢栄一に渡米を止めるように言われました。
高峰は当初渡米を渋っていましたが、益田孝の強い勧めもあって、渡米を決意します。
渡米後、木造の研究所をこしらえ研究を続けますが、麹を利用した醸造法が採用されたことでモルト職人が儲からなくなり怒りを買います。
新しい醸造工場にモルト職人を従来より高い賃金で雇うことで和解するなど、その人材活用術はすばらしいものであったようです。
しかし、モルト工場に巨額の費用をつぎ込んでいた醸造所の所有者達が、高峰の新しい醸造法を止めようとしました。
夜間に譲吉、キャロライン夫妻の家に武装して侵入し、高峰の暗殺を試みたのですが未遂に終わりました。
1894年、デンプンを分解する酵素、いわゆるアミラーゼの一種であるジアスターゼを植物から抽出し「タカジアスターゼ」を発明しました。
また、アメリカの会社のアルミニウム製造技術と原料を使い、富山県黒部川の電源開発による電気を利用した日本初のアルミニウム製造事業の推進にも取り組み、1919年高峰譲吉らによって 東洋アルミナムを設立するなど、実業家としての地位を固めました。
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