けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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クローン病、潰瘍性大腸症候群、下血

2008-07-17 05:13:09 | 東洋医学全般
数日前まで、痔のお話しをしておりました。
本日は下血についてお話を致します。下血(げけつ)はお尻からの出血の意味です。
痔になって起きる出血は痔出血などと表現しますが、下血は直腸より上、主に小腸下部から大腸あたりからの出血を指します。

胃に近くなったところからの出血は小腸大腸を通ってから出るので、黒色の便となって出ることが多いようです。

下血は簡単に言うと、お尻からトマトジュースが出てきたような感じです。量も多いことが多く、この症状がつづくと、患者さんは貧血状態になります。

このようなときに、まず大事なことはすぐにお医者さんに行って「ガンではない」ことを確かめることです。「ガンでない」ならば必ず治ります。
ときどき潰瘍性大腸炎の方で、大腸を切除して、小腸と直腸をつなげなおす手術をされる方がいらっしゃいますが、ここまでしなくとも、漢方薬で解決できることが多いのです。

このような症状も大変よく効くのが烏梅丸(うばいがん)と白頭翁湯(はくとうおうとう)です。まずは烏梅丸を試してみましょう。これが体に合わないと、のどの痛みやノボセ感が出る場合があります。そうしましたら白頭翁湯に換えて見るのもよいでしょう。

どちらも、下血に著効いたします。

日本伝統鍼灸漢方
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