けい先生のつぼにくる話

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アレルギー疾患に黄耆建中湯(お うぎけんちゅうとう)

2011-06-02 23:27:46 | 東洋医学全般
先日私の漢方アメリカOnlineにあるお母様からのご質問がありました

お問い合わせ内容:
こんにちは
 知人の紹介でここはしんせつですよ。とのことで、相談させてください。
 子ども8歳男の子です。アトピー性皮膚炎です。
最近、手足に水泡ができ、病院で診察したところ、汗疱とのことでした。
 塗り薬テクスメテン軟膏を塗るようにとのことで塗っていましたが、
徐々にひどくなるように思えます。
 できればステロイドを使いたくは無いので、漢方で治せればと
思っています。
 どのような漢方が利くのでしょうか。
教えて頂けないでしょうか。
よろしくお願いします。
 

この回答として、下記のような返信をいたしました。


アトピー性皮膚炎をおもちで、汗疱がでているとのこと。
お子様は喘息はお持ちですか? アトピーと喘息はその根幹において同じタイプの虚があるために起ります。

内服の漢方薬としては、黄耆建中湯(お うぎけんちゅうとう) がおすすめです。塗り薬としましては、紫雲膏がよいでしょう。

また、毎晩寝る前と朝に必ず乾布摩擦をしてあげてください。全身をタオルでゴシゴシとこすります。だいたい1-2分かければよいでしょう。この刺 激がアレルギー体質を改善の方向に向かわせます。また、乾布摩擦は母子間の良いコミュニケーションになり、結果的に子供さんの心を軽く朗らかにす る事になるので、アレルギーによるストレスの緩和に役立ちます。

子供さんは甘いものがすきかもしれません。適度な量ならば問題ないのですが、チョコレートは厳禁です。アレルギーを悪くします。

ステロイド剤の使用ですが。もし、症状があまりにひどいようであれば、たまに使ってあげて、一時的にでも子供さんの苦しみを除いてあげる事も必要 です。
もちろんこれに依存してしまうことは良くないのですが、この辺の加減が気を使わねばならないところでしょう。

アレルギー体質とは気長に付き合わねばなりません。しかし、一旦成長期を迎えて快方に向かうとどんどん良くなる事が多いので、あきらめないでくだ さい。
私もひどい小児喘息とアトピーを持つ子供でありましたが、成長期までに東洋医学で完治したくちですので、思い入れが大きいのです。

私のブログの皮膚疾患のくだりです。ご参考になさってください。
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%A5%CF%A5%C8%A5%E0%A5%AE

アレルギー疾患はご本人もそのお母様も大変つらい思いをするものです。万人が健康でお幸せになられることを願っております。


漢方アメリカOnlineをよろしくお願い申し上げます。

私の記事が載っている月刊誌「はつらつ元気」です。ご参考になさってください。

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