けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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国際鍼灸師???これも怪しい民間資格です。ご注意ください。もちろん米国でも使えません。。

2011-12-26 00:57:07 | 雑記
先日の「国際中医師」とともに、「国際鍼灸師」についての話題を見つけました。

http://okwave.jp/qa/q2672170.html

当然これも、米国では使えません。各々の州に日本の学歴認定を受けて、こちらの東洋医科大学院に通いなおして、その試験の受験資格を取った上で、政府の試験に合格しなければ、診療活動をすることはできません。

政治的敵国である共産中国の政府が認定をしているとの触れ込みですが、それが日本や米国でそのまま使えることはありません。日本やアメリカは断じて共産中国の属国ではないからです。医療関係者が欠乏している発展途上国でもありません。ましてや医療関係は各国の威信とプライドをかけた分野なので、国際中医師や国際鍼灸師の資格は、そのままでは絶対に使えません。

もし、米国で鍼灸や漢方医学で開業したいならば、迷わず直接アメリカに来て、現地の東洋医学校を卒業することです。

あえて言うならば、実はこちらの漢方医学は医師と同じ病名対症療法の概念が強いです。
鍼灸もそうで、グサグサ鍼を刺して、電気を通す乱暴な鍼の授業がほとんどです。
お刺身をノコギリで切って出しているような感じです。

できれば、日本の伝統東洋医学による、実はオリジナルな、中国が共産化するずっと前の古きよき医術を温存した、マイルドで痛くなく、体の芯から改善する手技や、漢方処方を学んでからこちらにいらっしゃったほうが、患者さんたちにずっと喜ばれます。これからは日本の伝統的な東洋医学がグサグサ電気の中医学よりも歓迎されるでしょう。急がば回れです。

両方の国の学校や師匠につくと、6-7年はかかります。10年は食えるようにはなりません。もし、お金儲け優先であれば、この同じ時間を費やすならば、歯科医師や、医師になったほうがよいでしょう。。

しかし、伝統東洋医学は一生をかけて学ぶ価値と意義のある、素晴らしい医学です。私は毎日仕事が終ると「あ~~!今日も楽しかったな!やりがいがあったなあ。早く明日が来ないかなあ。。」と思えるので幸せ者だとおもいます。時間をかけて学ぶことができて本当によかったと感じます。
コメント
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