「せっかく、おしりの具合がよくなったのに、1回の硬めの便の排泄でまた悪化してしまいました。」というお話をよく聞きます。
そのような時は、しばらくの間、下痢にならない程度の排便を続けて、おしりの負担を減らしてゆく方法つかいます。
この下痢にならない程度というのが微妙なのですが、するすると排泄できる感じということです。
でも、健康固太りで体が熱い方ですと、気持ちよくちゅーーっと出て、排便後に疲労感を感じないようでしたら、いわゆる気持ちの良い下痢でしたら、それで良しといたします。もちろん、日中の仕事中などに頻繁にこのような出方をしたら、少し不便なので、前日の夜に服用して、翌日の朝の排便を狙うことも一つの方法です。
ただ、排便の回数はあまり頻繁すぎても、それを拭いたり洗浄したりする回数が多くなりすぎて、かえっておしりを痛めてしまいます。一日に2回くらいちゅーーっと出るくらいが無難です。
1-2週間して、おしりの荒れやただれ、痔核の表面の傷や、切れ痔がよくなって来たら、服用をやめても構いません。
大柴胡湯
とにかく食欲旺盛な体質の方の積極的軟便のために。
防風通聖散
健康固太りタイプのメタボさんに。
通導散
瘀血タイプといわれる、過去にけがや手術をして血の巡りが悪い箇所がある方や格闘技や激しいスポーツなどで体を痛めつけていた方に。
麻子仁丸
体力が落ちてきた年齢の方で、食欲はまあまあな方に。
例えばこれらのようなチョイスがあります。
もちろん一人ひとり一概に言えない場合もありますので、いつでも漢方相談を受け付けております。