ちょっと目を離した隙に、こんなに裂けていたのです。。
ある日、三味線の表面を忍び駒で傷つけてしまっていました。
忍び駒というのは、夜中などに稽古をするときに音量を極力小さくできる優れものです。しかし、これを取り外すときに鼓面にごく小さな傷をつけていました。
はじめは3ミリほどの傷でしたが、5年くらいはそのまま大きくならなかったのです。
それが、なぜか、この数週間で、だんだん大きくなってきてしまいました。
この黒いのが忍び駒です。弦の振動が鼓面に伝わらないようになっています。
駒は毎回稽古のあとに外しておくのですが、うっかりこの駒の角で鼓面に傷をつけていたのです。
これは、普通の駒です。
いろいろ悪あがきをしようとして、接着剤を使ってみました。これは運動靴の底をくっつけても全く揺らぐことのない協力せ着剤です。私の一本歯の下駄を修理するときに使うものです。
はじめはこの程度の裂け目でした。
ソファーを修理するテープです。
大きく裂けてしまった後は暫時これを貼ってみましたが、全く使い物になりませんでしたね。。
三味線の皮は高級品は猫の皮、その次が犬の皮、珍しいものでダチョウの皮などが使われます。
この3年近くですが、愛犬ベイリー♀が来てからは、私の犬の皮を貼ってある三味線に罪悪感のようなものを感じておりました。犬の祟りがあったりしたらいやだなあ。。
そこで調べてみますと、近年では大変質の良い合成皮革が開発されているようです。
来週家内が長崎に帰省します。彼女の高校の時からの親友が日舞の名取で、長崎市内の三味線屋さんと懇意だそうで、そこで修理をしてもらうことになりました。
ベイリー♀が健康で長生きするように合成皮革に張り替えてもらおう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます