けい先生のつぼにくる話

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一陽来復 物極必反 冬至です。

2020-12-21 22:32:07 | 易経、東洋哲学

アメリカ時間の本日は冬至です。この卦は「復」です。地雷復(ちらいふく)とよみます。一陽来復の卦です。
易学は下から上に移り変ってゆきます。

一陽来復。。いい言葉ですね。季節や事象が極まって、新しい陽的な命が生まれ、上に向って育まれる。
めでたい卦です。
これまで幅をきかせていた陰的なもの、悪いもの、邪悪なものが一掃されてゆく卦です。
病気もこれからよくなったり。株でしたら底を打って上がり始める。などといろいろな想像が生まれます。


左が陰、右が陽のシンボルです。ある先生は、左の陰はドーナツのように、右の陽は球体をイメージすることによって、より立体的に卦を読めるものだとおっしゃっていました。


これは、「地」です。坤為地(こんいち)と読みます。物事の事象が陰に極まっている状態です。
東洋哲学では、物極必反といって、物事が極まれば、ポッコリとその反対の要素が生まれてくるという考えです。これがいつまでも循環し続けるのを天地陰陽の理といたします。
陰が極まって陽の要素が生まれて成長し、その陽も極まれば陰の要素が生まれて育ち始めるのです。
この場合、陽が正しくて、陰が悪いとかとは考えず、かっちり分けることのできない異なった性質のものがお互いに影響し合いながら、バランスと調和を奏でると理解いたします。


陰が極まって、そこにぴょ~んと陽が飛び込んできます。あるいは一番下の陰が上からの重圧が極まって、くるんと陽に変化したと考えます。


そして、一陽来復、暖かい陽の気がだんだんと上に向って伸びてゆき、冬から春へ、そして夏の夏至へと向い始めます。陰と陽のバランスの循環の繰り返しです。

日本の多くの東洋医学校では易経哲学が必修科目の一つです。
国家試験の為に、西洋の解剖、生理、病理も必修で、鍼灸医学や漢方医学も学ぶのですが、易経哲学の考え方もはずせません。

易経は占いとして学ぶのも面白いのですが、哲学として学ぶと、いっそう深く人生の面白さとか、深遠な天地の理を感じることのできる学問です。

当たるか当たらないかではなく、よりよい人生を立命(クリエイト)するための入門書としては、この本がお勧めです。



新型コロナウィルスでは死にません。
マスクが体を壊します。
どっしりと構えておりましょう。
大丈夫、だいじょうぶ。。

漢方アメリカOnline 
http://www.kanpouamerica.com/

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