ごっとさんのブログ

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錦織復活かABNアムロ世界テニス

2021-03-05 10:27:39 | テニス
日本男子期待の錦織は、ひじの手術の長い休暇明けから、今年になっても全く精彩がなく、全豪前哨戦や全豪オープンも1回戦敗退でまだ勝利がありませんでした。

試合数をこなせていないのでまだ試合勘が戻っていないのか、ふがいない負け方が続いていました。

今週から始まったABNアムロ世界テニスに出場しましたが、45位まで順位を落としているため、第1試合でカナダの新鋭第7シードのオジェ・アリアシムとの対戦となってしまいました。

始まってみると、錦織は今までにない良い動きと鋭いショットが戻っている感じがしました。アリアシムは200キロを超えるサーブで優位に進めましたが、錦織もこれに粘り強く追いついていき、1セットは6-6のタイブレークとなりました。

ここでは錦織がリターンエースを決めるなどリードし、何とかこのセットを取りましたが、1時間以上かかっているため錦織の体力が心配でした。ところがこのセット間でアリアシムが右足の付け根を治療するという事態となりました。

これでアリアシムの動きがやや鈍くなったところを突き、2セットは6-1と完勝しました。これでやっと今季というより復帰後初勝利となりました。アリアシムの不調がなかったらという不安はあるのですが、まあ良い試合をしたという感じはしました。

2回戦はオーストラリアの22歳デミノーとの対戦となりました。彼はテニス界で最も足が速いといわれており、どんなボールでも返すことで有名です。確かにゲーム中は錦織の鋭いショットが決まったかというものを、素早き動いで返してくるという展開になりました。

1セットは序盤に何とかブレークしたリードを錦織が保ち、6-3で取り幸先の良いスタートとなりました。しかし2セットは逆に序盤でリードを許し追いかける展開となりました。

錦織は相変わらずあまりサーブが良くなく、サービスゲームのキープがやっとという感じでしたので、挽回できず2-6で取られてしまいました。ファイナルセットはこれまで長いラリーが続いており、錦織の体力を心配していましたがなんとか耐えている感じでした。

中盤のリードでサービングフォーザマッチまで行ったのですが、後のないデミノーがこれをブレークし嫌な展開になってしまいました。

6-5となりタイブレークを予想していたのですが、この12ゲームでミスの少ないデミノーにミスが続き、これをラブゲームでブレークし7-5でとりベスト8となりました。この試合は長いラリーでも錦織のミスは本当に少なく、錦織の良いところが目立つ試合となりました。

これで錦織の完全復活と言えるかどうかは準々決勝次第かもしれませんが、昔の強い錦織がかなり復活してきたといえるような気がしています。

全豪オープンテニス決着

2021-02-21 10:27:29 | テニス
2週間にわたって開催された全豪オープン(グランドスラム)の女子がついに決着しました。

前回大坂なおみが快勝で準決勝進出を書きましたが、準決勝の対戦相手は元女王というよりレジェンドとでもいうべき今年40歳になるセレナ・ウイリアムスとなりました。

私はこの準決勝が事実上の決勝戦ではないかと思っていました。大坂の逆のトップハーフでは1位のバーティも破れ、上位選手が残っていません。セレナは優勝候補のハレプを破って勢いに乗っていますので難しい試合になると考えていました。

大坂のサーブで始まりましたが、やはり緊張感かミスが多くこのゲームを落としてしまいました。しかしセレナの方も往年の切れがなくミスも出ていましたので、慣れてくれば挽回できるだろうと期待していました。

予想通り第4ゲームで追いつき、さらに第6ゲームでリードすることができました。このままリードを保ち1セットを6-3で取ることができ一安心です。やはりセリナの動きがやや悪く、ミスにつながっているのか大坂のショットが良いのかという展開でした。

第2セットは逆に大坂のブレークで始まり、その後キープが続いていましたのでこのまま逃げ切れるかと思いましたが、第8ゲームで大坂のダブルフォルトなどが出て追いつかれてしまいました。

しかし次のゲームで大坂のバックハンドが炸裂し、見事再リードすることができました。最後は大坂のサービスエースなどが飛び出しラブゲームでキープし、6-4で勝利しました。セレナのミスに助けられた場面もありましたが、大坂の強さが出て見事決勝進出です。

決勝の相手はアメリカの22シードのブレイディとなりました。トップシードが敗れる波乱の中勝ち上がってきましたが、かなり大坂有利とみていました。

先にブレークしリードを大阪が取りましたが次のゲーム取り返され、拮抗した試合展開となりました。大坂も緊張しているのかよさがあまりでず、このままタイブレークまで行くと思っていました。

ところが5-4となった第10ゲームで大坂がセットポイントを握りましたが、相手にチャンスボール行ったときなんとこれをミスし思わぬ形で6-4で1セットを取ってしまいました。

この後もあまり大阪らしさは出ないものの2セットも4ゲームを連取し、ほぼ試合の流れが決まってしまいました。ブレイディも1ブレークしたもののここで力尽き6-3で大坂が見事優勝しました。

大坂の優勝の可能性が高いとはいえ、NHKが土曜日の午後5:30という時間帯でライブ中継するというのもすごいものです。表彰式の大坂のスピーチも貫禄が出てきたような素晴らしいものでした。

これで大坂はグランドスラム4回制覇と、この23歳はどこまで伸びていくのか、今後の活躍も期待できそうです。大坂のおかげで本当に楽しい2週間となりました。

全豪オープンテニス途中経過 その2

2021-02-17 10:07:35 | テニス
現在開催されている全豪オープン(グランドスラム)は、前回大坂なおみが3回戦を突破したところまで書きました。

オーストラリアはコロナ感染者が少ないようでしたが、ここでまた出てきたということでロックダウンが実施され無観客での試合となりました。

大坂の4回戦はグランドスラムで2回優勝したことがあり、ランキングも1位になったことのある14シードのムグルサとの対戦となりました。

試合開始後両者やや様子見的な部分もあり、最初のムグルサのサービスゲームをブレークしましたが、ここからムグルサの強さが出て、次の大坂のサービスゲームを破り対等となりました。

その後お互い譲らずいい試合となってきましたが、4-4となった第9ゲームで大坂にダブルフォルトなどのミスが出てブレークされ、挽回できずに1セットを4-6で取られてしまいました。

2セットもいきなり最初のゲームをブレークされましたが、何とか取り返し拮抗した試合になりましたが、何とか10ゲームをブレークし6-4で取りファイナルセットにもつれ込みました。

3セットは互角の展開でしたが中盤リードされ、4-5となった時はマッチポイントを握られました。見ていてこれは敗けたと思ったのですが、ムグルサが緊張したのかやや動きが悪くなりました。これを大阪がうまくつきなんとか逃れてこのゲームをブレークしました。

この後もムグルサの動きが鈍くなり、疲れが出てきたのかもしれません。これで大坂が2ゲームを連取し、際どい試合を7-5で取り何とか勝利しました。これほど危ないゲームは初めてでしたが、やはり大坂のメンタルが成長しているといえるようです。

準々決勝は予想外の台湾のシェ・シュウエイとの対戦となりました。前回のムグルサは正統派でしたがシュウエイは変則的プレーヤーの代表で、いわば対極的な相手となりました。

この試合は朝の10:30からでしたが、なんとNHKが総合で生中継するという、如何に大阪が注目されているかが分かるような展開となりました。シュウエイのような何をしてくるかわからない相手でも、大坂の正確で鋭いショットには対応できないようでした。

序盤ではシュウエイのスピンがかかっていない、滑ってくるような返球に強く打てずにいましたが慣れてくるといつもの大坂に戻り、1セットを6-2で取りました。2セットも大坂有利の状況は変わらず、6-2で取り圧勝と言える展開でした。

4回戦で苦戦しましたが、この勝利で気持ちよく準決勝に臨めるのではないかと期待しています。準決勝からは本当にトップ選手との対戦になりますが、ここまで来たからにはぜひ優勝を勝ち取って欲しいものです。

全豪オープンテニス途中経過

2021-02-13 10:28:51 | テニス
コロナ禍で中止や延期が多かったテニスですが、やっと全豪オープン(グランドスラム)が開幕しました。

このブログでテニスの記事を書くのは昨年9月以来で、やっとテニス観戦ができるようになりました。

この大会の日本人選手は、男子が錦織を始めとして西岡、内山、杉田、ダニエル太郎と5選手が、女子は大坂を始めとして予選勝ち上がりの日比と土居、日比野と合計9人が出場するという楽しみの多い大会となりました。

注目は前哨戦でも活躍した大坂なおみがどこまで勝ち上がるかと、錦織の復活なるかという点でした。大会初日にこの内8選手が出場し、一部しか見られませんでしたが、結果的にはあまり良い結果ではありませんでした。

期待の錦織は怪我が長かったためランキングが落ちてしまい、初戦から15シードのカレノブスタとの対戦となりました。復帰戦としてはやや難しい相手となりましたが、それでも対等の展開となっていました。

1セットはちょっとしたミスから5-7で落とし、2セットはブレークしたりしましたがタイブレークとなり、これも惜しいところで落としてしまいました。これで錦織も力尽きたのか、3セットはあまり良いところなく2-6とストレート負けを喫しました。

その他の男子選手も良い試合はしたのですが、残念ながら全員1回戦敗退となってしまいました。大坂と日比野は1回戦に勝利しましたが、土居と日比はやはり1回戦敗退と、グランドスラムは1勝するのが本当に大変であることが分かりました。

日比野は2回戦でベテランのムラデノビッチとの対戦となり、1セットは良い試合をしたものの5-7で取られ、2セットは実力の差が出て1-6で破れてしまいました。

第3シードの大坂は1回戦6-1、6-2と圧勝し、2回戦も6-2、6-3と安定した強さを見せました。3回戦は27シードのジャバーとの対戦になりましたが、最初のゲームから長いジュースでブレークポイントを握られたりしましたが、何とかキープして始まりました。

ところが3ゲーム目、5ゲーム目のサービスゲームもジュースが続き、何とかキープしたものの苦しい展開となりました。ところが3-2となったところで突然ジャバーが崩れ、サーブは入らずショットは乱れるというところで大坂はこれをブレークしリードできました。

この後ジャバーは復活しましたが、このリードを保ち6-3で取ることができました。2セット目に入りやっと大坂らしいプレーが出てきて、6-2で取り無事3回戦を突破しました。

昔の大坂であれば、1セットで崩れたところですので精神面での成長がみられた試合となりました。これでベスト16ですのでどこまで勝ち進むか、これからは上位選手との対戦となりますが、一層の頑張りを期待したいところです。

全米オープンテニス大坂なおみ大活躍

2020-09-14 10:23:36 | テニス
今年2回目のグランドスラムとなる全米オープンが、危ぶまれながら無観客という状態で開催されました。

ここでは前哨戦でよい成績を出した大坂なおみに注目していました。大坂はランキング9位ですが、上位選手がかなり欠場しているため、第4シードで登場しました。グランドスラムは試合が1日におきになるため、選手にはやや余裕があるようです。

大坂の1回戦は土居美咲との日本人対決となりましたが、6-2、5-7、6-2のフルセットで勝ち上がりました。この試合を見る限り強い大阪ではなく、ミスの多い昔の大坂の感じで、あまり期待できそうもありませんでした。

2回戦は74位のイタリアの選手で、これは6-1,6-2と圧勝しましたが、まだ大坂の調子は上がっていない感じでした。3回戦はウクライナの100位以下の選手でしたが、これにもやや苦戦し、6-3、6-7、6-2とフルセットの末勝ち上がりました。

何とか勝ち残っているという感じでしたが、この辺りで上位選手が次々敗退し、有利な状況になってきました。ところが4回戦はエストニアの14シードの選手でしたが、この試合から強い大坂がもどってきました。

3回戦まではミスが多く、自滅の感じでセットを落とすことがあったのですが、この試合からは本当に安定したテニスを見せ、6-3、6-4と圧倒しました。

準々決勝はアメリカのロジャースという強打が売り物の選手でしたが、これを全く寄せ付けず6-3、6-4と快勝しました。これでベスト4となりましたが、上位シードで残っているのは38歳のセレナ・ウイリアムスだけとなり、大坂優勝の可能性も見えてきました。

準決勝はアメリカのブラディという大学リーグで有名となり、今売り出し中の選手でした。この選手も強打で、女子テニスもスピードが条件になりつつあるようです。

この試合は互いに譲らず1セットからタイブレークとなり、これを取ったものの2セット目を取られ、ファイナルセットにもつれ込みました。それでもここで大坂の強さが出て7-6、3-6、6-3で見事決勝進出です。

決勝の相手はセレナ・ウイリアムスを破り、復帰してきたベラルーシのアザレンカとなりました。試合が始まると、大坂の調子が明らかにおかしくなってしまいました。アザレンカの正確なショットがあるものの、大坂のミスが多く何と1-6で取られてしまいました。

2セットも0-2とリードされ、これはダメだと思いましたが、この辺りからアザレンカのショットが変化してきました。優勝を意識したのか、それまで鋭いショットでゲームをリードしてきたものが、確実に返して大坂のミスを待つような感じに代わったのです。

こうなると大坂も調子を上げ、逆転でこのセットを6-3で取り返しました。ファイナルセットは強い大坂がもどり危なげなく6-3でとり、見事2回目の全米オープン優勝となりました。この2週間の長い戦いの末、グランドスラム3回目の優勝というのは素晴らしいものです。

昨日は一日中大坂デイとなりましたが、十分楽しむことができました。