ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

海外旅行の思い出 フランス2

2016-03-11 10:33:10 | 旅行
前回パリに行っておいしいカキを食べた話を書きましたが、初めてパリに行った時の話です。

私はどこに行く時もあまり前もって観光の計画など立てず、行ってからガイドブックや観光地図など見て出かけることが普通でした。この時も地下鉄の路線図が入った観光地図を見ながら出かけました。

パリ市内はかなり地下鉄が走っており、大体のところにはいけそうでしたので、地下鉄の回数券のようなものを買って(10回分ぐらい)移動していました。ただ難しいのはどのホームに行くと目的の電車に乗れるのかがよくわからないのです。日本のようにいたるところに案内板があるというほど親切ではなく、単に駅名を書いた表示があるだけですので、とりあえず乗って次の駅名を確認し、自分はどこに向かっているのかを調べるという原始的な方法でした。

それでも地下鉄の構内では、いたるところに楽器を演奏している人などがおり、治安上の問題はなさそうでした。なかには地下鉄の車内でもチェロなどを演奏しており、やはりパリらしさかもしれません。

そこで最もパリらしさを味わえそうなシャンゼリゼから凱旋門に行ってみました。特に問題なく凱旋門の前まで行ったのですが、予想以上に大きなもので驚きました。この門の上に行くエレベータ乗り場に非常に長い列になっているのです。これは後から分かったのですが、この日はなにか特別な日で、公共のいろいろなものがすべて無料の日だったようで、特に人が多かったようです。

さてこの列に並ぶかどうしようか迷っていると、いかにもパリのおばさんという人が話しかけてきました。熱心に説明してくれるのですが、当然フランス語なので全くわかりません。それでも手の動きなどから、凱旋門の一方はエレベータがあり、もう一方は階段になっていると教えてくれたような気がしました。そこで道路を渡って反対側に行ってみると、確かに階段がありました。それを登って無事非常に高い門の上からシャンゼリゼ通りを眺めることができました。

それからシャンゼリゼをぶらぶら下って、有名な道路にテーブルを出しているカフェに入りました。そこで通る人を眺めながら、ビールとナイフ付きのサンドイッチ(長いがちがちのフランスパンです)を食べてパリらしさを満喫していました。ところが聞こえてくる言葉は日本語が多いのです。確かに店内を見ると新婚旅行らしい日本人カップルが多く、カフェのウエイターも日本語で対応していました。
こんな感じでパリ観光を続けていきました。

海外旅行の思い出 フランス

2016-02-29 10:40:02 | 旅行
前回ロンドンの思い出話を書きましたが、まだこの地にはいろいろ面白いことがあったのですが、先にフランスの話を書きます。

最初のフランスはどこの次だったか忘れましたが、どこかでの学会の次がパリだったと思います。ドゴール空港からパリのホテルに入ったところ、空港の割と近くでパリ市内からはかなり離れていました。これでは市内観光をするうえでかなり不便なので、前の学会で一緒になった京都大学のT先生がパリ市内のホテルにいるので、このホテルをキャンセルして市内のホテルに移りました。

この経緯は当時の研究所では海外出張になると、総務の女性が航空券からホテル、現地通貨の交換までやってくれ、私はただそれを受け取って出るだけでした(古き良き時代です)。そのころからパリ市内のホテルはかなり高く、適当な値段のところで探してくれたようです。

そのホテルに移ってから、フロントでT先生の部屋番号を聞き、電話したところ一緒に夕食でもと誘われました。ロビーで一緒になり歩きながら先生が生ガキは大丈夫かとのことでした。私は生ガキが大好きで、日本でも殻付きの岩ガキなど食べていましたので、喜んでついていきました。この時は10月ぐらいだったのですが、パリが生ガキで有名ということを知りませんでした。

少し歩くと店の前にカキが山積みになっているレストランがたくさん出てきました。そのうちの一軒に入りすべて先生にお任せしたところ、非常に大きな二人ぐらいでやっと運べるような氷の山に、いろいろな種類のカキがついているものが運ばれてきました。当然カキは片側の殻は取られているのですが、そのほかトコブシのような貝や巻貝などもついています。これを適当にとってレモンをかけて食べるのですが、本当においしく何種類かのカキを堪能しました。

T先生もこの料理が大好きなようですが、二人前からでないと出ないようで、ちょうどよかったと喜んでいました。ビールと生ガキだけでおなかいっぱいになるまで食べるというのは、かなりの贅沢なのかもしれません。T先生はたびたびパリに来ているようで、この後しゃれたバーに行ってしばらく飲んでからホテルに戻りました。

次の日T先生は別なところに移られたので、一緒に行動はできませんでしたが、この時のカキの味は強く思い出として残っています。その後普通のレストランで食事をしましたが、どこにもフレッシュオイスターのメニューがあり、何度か食べることができました。パリに行くたびにこの山のようなカキを食べたいと思うのですが、毎回一人なのでその後は食べられませんでした。

海外旅行の思い出 イギリス2

2016-02-19 10:57:54 | 旅行
前回楽なイギリス旅行の話を書きましたが、その続きです。

観光としてもロンドンはいろいろ面白いところがありますが、K君とかなり歩き回りました。やはり行ってみたいところが大英博物館でしたが、あまり時間がありませんでした。ここは普通の博物館の何倍もある大きなもので、じっくり見るには1日以上かかりそうでした。各フロアーが年代別か地域別の様な分類になっており、そのうちのエジプト館だけしか見られませんでした。本当に展示物も多く、いろいろなミイラなどもあり興味深いものでした。私たちが行ったのはもう閉館間近だったこともあり、それほど人も多くなくゆっくり見られました。

前にも書きましたが、こういった海外出張の場合は、大体2週間の日程で出かけます。今回は2週間目の予定はすべてK君に任せてありましたので、私は単にそれに付き合っただけでしたが、かなり大変なスケジュールになっていました。K君は海外駐在員と連絡を取り、ヨーロッパのいろいろな企業訪問を企画していたのです。

当社は当時ヨーロッパの駐在所として、ロンドンとドイツのヂュッセルドルフがありました。このヂュッセルドルフというのは面白い街で、確かドイツでもフランスとスイスの国境近くだったと思います。この町はそれほど大きくないようですが、世界の医薬品メーカーが集まっているという、特殊な地域でした。当社が何人ぐらいの規模だったかよくわかりませんが、ヨーロッパに行った場合は、2回に1回ぐらいはここの駐在事務所に顔を出すことが多く、私も2,3回は行きましたが、その時の話はまた別な時に書きます。

この若手の駐在員のS君と確かパリで落ち合い、主に車でいろいろな企業を訪問しました。仕事の話になりますが、たぶん中堅企業に我々の技術を売り込むという、私にとっては初めての経験でした。私は特に準備をしていませんでしたが、相手が興味を持ちそうな研究の話をするということで、特に難しくはなかった気がします。

このS君は非常に精力的で、確か5日間で4か国を回ったことになります。どこに行ったのか覚えていませんが、こうやって動いてみるとヨーロッパ各国はほとんど国境らしきものもなく、本当に一つの国のような感じでした。この時はまだEUとなっていませんでしたが、やはり一つのグループとしてまとまるような下地はできていたようです。

ここで困ったのは通貨でした。買い物をするときにイギリスポンドは使えるのですが、当然おつりはその国の通貨となります。ですから帰った後は、どこの国のものかわからないコインがかなりたまってしまいました。常に移動している1週間でしたが、面白い経験であったことは事実です。

海外旅行の思い出 イギリス

2016-02-12 10:41:43 | 旅行
海外旅行といっても毎回学会出張なのですが、初めてロンドンに行ったときは非常に楽な旅となりました。

この時は昔私の部下だったK君からの誘いで、一緒に行くことになったのです。そのK君は合成工場であるS工場の付属の研究所におり、品質管理の仕事をしていましたが、英語にも堪能で旅行などの企画もしっかりしており、2週間の予定などすべて任せて、私は単に彼の後をついていくだけという楽な出張になりました。

出発地が違うため飛行機は別でしたが、ロンドンで落ち合いそこから電車で近郊に行ったのですが、どこに行ったのかまるで記憶がありません。やはり自分で苦労して電車の時刻や乗り換えなど、緊張していかないと覚えていないようです。

どんな学会だったかとか、食事がまずかったなどというのは覚えているのですが、どんな風に移動したかなど思い出せませんでした。特に学会での食事は、学生食堂のようなところでしたので余計ひどかったのですが、普通のウインナソーセージを食べました。CMでやっているような、パリッと取れるどころか、最後まで噛んでも噛み切れず、口から出したいほどでした。昼食にしゃれた店舗のピザを食べたのですが、まるでビスケットの上にピザ生地が載っているようなひどいものでした。

イギリスは食事がまずいといううわさはあったのですが、日本の食べ物がよすぎるような気もします。学会も無事に終わりロンドンに戻ってきて、少し観光もしました。ホテルがバッキンガム宮殿から近いこともあり、有名な衛兵の交代を見に行きました。

K君は何時に交代式があり、何分前ぐらいに行けばよいかなどしっかり調べてあり、宮殿前の公園のようなところに行きました。割とよく見えるところに座って待っていましたが、いたるところ人だらけで、騎馬警官が整理しているのですが、すぐ車道まではみ出します。この騎馬警官は女性も含めて4人ほどいましたが、単にうろうろしているだけで、観光客へのサービスの様でした。

そのうち衛兵交代が始まりましたが、確かにショーの要素が非常に多く、楽しい見物でした。皆伝統的な服装をしているのですが、持っている銃が飾りではなく近代的なマシンガンというのが、ショーのための動きではない感じを受けました。K君は歩くのが好きで、すぐにタクシーに頼ろうとする私も付き合ってかなり歩きました。

観光というのは基本的に歩き回りますが、緊張したり興味があるので疲れた感じがあまり出ないのですが、この緊張感のないロンドンはかなり疲れました。イギリスには3回行ったのでやや記憶が混ざっていますが、もう少し続きます。

海外旅行の思い出 インド3

2016-01-29 10:50:27 | 旅行
前回はインドでの食事の話でしたが、観光的なことも書いてみます。

ニューデリーでも色々なところにテントの大きな市が開かれており、様々なものが売られています。こういったところにも何回か行きましたが、やはり物価に驚きました。何を買ったのかは忘れましたが、20ルピー(40円)ぐらいのものを買い、50ルピーで支払ったところ、崩してくるから待てというのです。100円出して細かいおつりがないというのは、1ルピーが2円という感覚が間違っているようです。ガイドブックなどにあるように、1ルピーが現地では100円ぐらいの価値があるという感覚で使わないといけないようです。

市内の寺院にも何カ所か行きましたが、すべて大理石造りの立派なものでした。やや面倒なのは、ビニールの袋がありそれの靴を脱がないといけないところです。どうも本来は靴下も脱ぎ裸足にならないといけないようですが、靴下のままでも何も言われませんでした。やはりヒンズー教ですので、象の形の神様などおもしろいものがいろいろありました。

ニューデリー郊外に行ってみると、市街地の外側に延々とスラム街のようなテントが続いていました。現在は撤去されつつあるようですが、非常に汚くとても入る気にはなれないような街が市街地を囲んでいるようでした。市内でも家が非常に汚く見えるのは、たぶん動物と一緒に生活しているためと思われます。日本では牛小屋や馬小屋が別になっていますが、その区別がないため全体が汚れた感じになっていました。

たぶん学会が終わってからだと思いますが、日本人仲間と少し離れた有名なタジマハールに行くことにしました。インドではタクシーを一日雇っても、バス代程度の感じで済みますので、4人ぐらいで出かけました。写真などでよく見ていましたが、本物はやはり大きく壮大なものでした。インドの建物は大部分が外枠だけで、内装がないものが多いのですが、タジマハールも何もない分、荘重感が出ていました。地下の入り口に大勢のインド人がおり、懐中電灯を渡して10ルピーをとっていました。しかし特にみるべきものもなく、面白い商売があるものです。

この帰りに庭に象がいるしゃれたドライブインに入りました。ところが出てきたナイフやフォーク類が、何となく黒い感じがしました。ウエットティッシュで拭ってみると、真っ黒になり光ったフォークなりました。どうもインドの衛生観はこの程度の物のようです。

インドは気に入って何回も行く人がいる一方、一度で懲りてしまう人がいるようですが、私も一度は行ってみる価値があるが、もう行きたくない国というのが正直なところです。帰国して家に着く前に、ファミレスでハンバーガーを食べました。