楽しみにしていたNHKスペシャルがやっと放映されました。本来12月の予定が遅くなったようですが、タモリと山中先生の司会もなかなか面白いものです。
この「人体」のシリーズは、今まで脳から指令が出て各臓器が働くという常識ではなく、各臓器が色々なメッセージを出してコミュニケーションをとっているというのが基本のようです。最新の研究結果のようですが、山中先生も初めて聞いたということもあり、若干誇張されているのかもしれません。
今回はその3回目で、若さを生み出す「骨」がテーマでした。人体には約200本の骨があるようで、単なる体を支える棒のようなイメージがありましたが、実際は色々なメッセージ物質を出し重要な役割を担っているようです。
この骨量が低下すると、メッセージ物質が放出されなくなり、老化が進むことが分かってきました。
まずその第一が記憶に関わる物質です。骨はカルシウムの塊で、その硬さともろさを補うためタンパク質であるコラーゲンよりできていますが、それ以外にも多くのタンパク質が見つかっていました。
その代表がオステオカルシンで、その役割はよく分かっていませんでした。最近これが記憶に関わる重要な働きをしていることが示されました。
オステオカルシンがないと記憶に関わる脳の海馬が縮小し、マウスの実験では通常ある行動をするのに学習し4秒程度でできるようになるものが、オステオカルシンがないマウスでは全く学習できず、何回やっても90秒程度の時間が縮まないという結果が出ていました。
次が免疫にかかわる物質で、肺炎やガンになるとオステオポエチンという物質が放出され、免疫細胞に働きかけるようです。やはりマウスの実験では、オステオポエチンにより免疫細胞が倍以上に増加することが示されました。
またスクレロスチンという物質が、骨の量をコントロールしています。骨は破骨細胞が破壊し、骨芽細胞が新しく骨を作るという活動を続けており、3~5年で新しい骨に入れ替わっているようです。硬結性硬化症という病気の患者が紹介されましたが、これは骨の量が増え続ける病気でした。これはスクレロスチンによるブレーキ作用が効かないことが原因のようです。
このように骨を活性化することで若さが保たれており、そのためには骨に適度な刺激を与えることが必要のようです。番組では自転車とランニングを比較していましたが、自転車では骨に刺激が伝わらないようです。簡単な運動としてはジャンプすることが有効で、骨量の増加が認められるようです。
この番組はCGなどを駆使して、難しいところをわかりやすくしていますので、面白く理解できるような気がします。
この「人体」のシリーズは、今まで脳から指令が出て各臓器が働くという常識ではなく、各臓器が色々なメッセージを出してコミュニケーションをとっているというのが基本のようです。最新の研究結果のようですが、山中先生も初めて聞いたということもあり、若干誇張されているのかもしれません。
今回はその3回目で、若さを生み出す「骨」がテーマでした。人体には約200本の骨があるようで、単なる体を支える棒のようなイメージがありましたが、実際は色々なメッセージ物質を出し重要な役割を担っているようです。
この骨量が低下すると、メッセージ物質が放出されなくなり、老化が進むことが分かってきました。
まずその第一が記憶に関わる物質です。骨はカルシウムの塊で、その硬さともろさを補うためタンパク質であるコラーゲンよりできていますが、それ以外にも多くのタンパク質が見つかっていました。
その代表がオステオカルシンで、その役割はよく分かっていませんでした。最近これが記憶に関わる重要な働きをしていることが示されました。
オステオカルシンがないと記憶に関わる脳の海馬が縮小し、マウスの実験では通常ある行動をするのに学習し4秒程度でできるようになるものが、オステオカルシンがないマウスでは全く学習できず、何回やっても90秒程度の時間が縮まないという結果が出ていました。
次が免疫にかかわる物質で、肺炎やガンになるとオステオポエチンという物質が放出され、免疫細胞に働きかけるようです。やはりマウスの実験では、オステオポエチンにより免疫細胞が倍以上に増加することが示されました。
またスクレロスチンという物質が、骨の量をコントロールしています。骨は破骨細胞が破壊し、骨芽細胞が新しく骨を作るという活動を続けており、3~5年で新しい骨に入れ替わっているようです。硬結性硬化症という病気の患者が紹介されましたが、これは骨の量が増え続ける病気でした。これはスクレロスチンによるブレーキ作用が効かないことが原因のようです。
このように骨を活性化することで若さが保たれており、そのためには骨に適度な刺激を与えることが必要のようです。番組では自転車とランニングを比較していましたが、自転車では骨に刺激が伝わらないようです。簡単な運動としてはジャンプすることが有効で、骨量の増加が認められるようです。
この番組はCGなどを駆使して、難しいところをわかりやすくしていますので、面白く理解できるような気がします。