ごっとさんのブログ

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コーヒーは健康に良いのか悪いのか

2018-04-20 10:47:12 | グルメ
私はわりとコーヒーが好きで、1日2杯程度飲んでいます。その他にも缶コーヒー(コーヒー飲料とはいいがたいのですが)も独特の味が好きで1日1缶程度は飲むことが多いようです。

このコーヒーが健康に良いのか悪いのか、という議論がアメリカの裁判をきっかけに様々な意見が飛び交っているようです。発端は今月初めにアメリカカルフォルニア州の裁判所が、「コーヒーの販売業者は発ガンリスクに関する警告を表示しなければならない」という判断を下しました。

アメリカの教育研究団体CERTが起こした、コーヒーショップは発ガン性が指摘される化学物質のアクリルアミドについて、消費者に明確かつ合理的な警告を表示してこなかったという訴えに対する裁判です。関連企業の一部は、すでに警告表示を行うことに合意しているようです。

このアクリルアミドについては、国際ガン研究機関も「ヒトに対しておそらく発ガン性がある物質(グループ2A)」と分類しています。食品中のアクリルアミドについてはこのブログでも取り上げ、別に気にするほどのもではないだろうという記事を書きました。それでも気にする人は多いようです。

一方コーヒーに様々な健康効果があることも報告されています。コーヒー推進派は、コーヒーには約1000種類もの化学物質が含まれており、アクリルアミドはその一つにすぎず、それだけを取り上げてコーヒーは身体によくないというのは間違っており、あくまでもトータルで考えるべきと言っています。

確かに最近の研究報告では、コーヒーのメリットが多いような気もします。2017年の研究では、1日3~4杯コーヒーを飲む人は、飲まない人と比較して動脈硬化の病気で死亡するリスクが20%近く低下し、ガンになる人も20%弱少なくなり、総死亡のリスクも17%低下すると報告されています。

また国立がん研究センターの調査では、コーヒーをほとんど飲まない人に比べ、毎日飲む人は肝臓がんの発生率が約半分になり、毎日5杯以上飲む人は約4分の1に抑えられることが分かっています。

コーヒーに含まれているカフェイン、クロロゲン酸、ニコチン酸類(ビタミンB)、NMPといった物質が、こうしたさまざまな健康効果に主体的に作用していると考えられ、世界中で研究されています。またカフェインの過剰摂取は血圧の上昇や不整脈の原因になることも指摘されています。

こういった多くの研究報告がありますが、基本はコーヒーが嗜好品であるということではないでしょうか。好きだから少々健康に問題があっても飲むし、健康に良ければなおよい程度の問題のような気がします。私はどんな報告が出ても今のスタイルは変わらないと思っています。