ごっとさんのブログ

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脳を活性化する1日の食事

2020-05-18 10:26:06 | 自然
1日3食と間食で、糖質などをどうとると脳の力を高められるのか、科学的に検証してみます。

私は脳という器官に興味があり、いろいろ調べたりしていますが、専門的な話は難しすぎてよくわかりませんし、本当に科学的かどうか怪しい話も多いような気がします。

脳のエネルギーとして糖質を摂るのは大事ですが、朝食を含めてアミノ酸も取る必要があります。脳のニューロンが情報伝達に使う神経伝達物質の原料がアミノ酸となっています。

例えば意欲や学習に関わるドーパミンという神経伝達物質は、フェニルアラニンやチロシンといったアミノ酸から合成されます。この内フェニルアラニンは体内では合成できないため、肉類や魚類などのタンパク源から摂るべき必須アミノ酸です。

また覚醒を促すセロトニンは、同じく必須アミノ酸のトリプトファンから作られており、眠りへ誘うメラトニンというホルモンの元になります。脂質が不可欠なのは、ニューロンを包む細胞膜の成分となり、脳の重さの60%は脂質で占められています。

脂質の中でも大豆や卵黄に含まれるレシチンは細胞膜の主成分となっています。こういった脳に良いアミノ酸と脂質が取れるのは、うまみとコクがある美味しいおいしい食べ物となります。つまり美味の追及は脳のためにもなるようです。

空腹の方が頭は働くという人もいれば、間食で何か食べた方が頭は働くという人います。脳に情報をインプットして記憶しないと閃きは生まれず、そのベースとなる記憶力については、どちらも正しいといえます。

空腹時に出るグレリンというホルモンも、食後に出るレプチンやインスリンというホルモンも、記憶を担う脳の海馬に作用して記憶力を高めます。

これは野生動物の行動様式を見ると、空腹で動いてエサが取れたら、そのプロセスを覚えた方が有利になります。エサを食べて満腹になった場所を記憶した方が次も満腹になる可能性が高いといえます。

こういった行動はヒトでも同じと言えるようですが、空腹がいいのか、満腹がいいのかは個人差が大きいようです。ただ私自身はどちらでもあまり差がないように感じています。

最近認知症予防に、地中海食という地中海沿岸の伝統的な食事が良いとされています。これは地中海食の何かが認知症予防に効くのではなく、栄養バランスが良いという点が重要なようです。

また脳のためには、適度に欧米化され、動物性のタンパク質と脂質の摂取が増えた1970年代の和食が良いとされています。

結局脳の力を高めるためには、美味しくてバランスの良い食事をとるという、普通の食事が結論になりそうです。