ごっとさんのブログ

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「認知症」予防に重要な水

2020-12-02 10:25:17 | 健康・医療
高齢化が進む現在、認知症などの高齢者に特有の問題を予防するという多くの情報が発信されています。

特に強調されているのが、食事による栄養面での重要性で、十分なタンパク質やミネラルの必要性が謳われています。そうした情報が多いためか、見落とされているのが水の重要性です。こうした認知症などの病の進行には、水分摂取が関係しているようです。

ヒトの身体の約5割は水分からできており、これが数%不足するだけで心身に変化をきたし、10%も減れば死に至ります。一方排泄によって1日約1.5リットル、汗腺からは汗として口からは呼気として約1リットルの水分が出ていきます。

つまり毎日2.5リットルの水分が失われている計算になります。その分だけ飲食によって摂取できていれば問題はないのですが、高齢者についてはそれが思うようにいかない要因があります。

高齢になるとのどの渇きを感じる脳の部位である「口渇中枢」の機能が低下して、「のどが渇いている」という感覚を察知しにくくなります。そのため水分の摂取に対しても無頓着になりやすく、どうしても水分不足になりがちになるようです。

また加齢によって筋肉の総量が減っていくと、身体の水分量も減ります。身体組織のなかで最も水分を蓄積できるのは筋肉で、脂肪の2.5倍の水分量を蓄積できます。

認知症を家族が治すというところで発表されたデータでは、認知症患者の水分・栄養の摂取量、運動時間や排泄回数などのケアの結果が記されています。ケアを行って半年後、80%もの家族が「認知症の症状がほとんど消失した」と証言しているようです。

1日の平均水分摂取量を1263ミリリットルから1709ミリリットルと約450ミリリットル増やしたことが、認知症の症状改善に大きく貢献していることがこれらのデータから見てとれるようです。

自立支援介護の第一人者も「充分な水分摂取を行うだけで認知症の高齢者の8割は、その症状が改善する」と指摘しています。介護いらずの健康体を維持するために、どれほどの水分を摂るべきかというと、1日1.5リットルという数字を出しています。

これは必ずしも水でなくても、ジュース、烏龍茶、コーヒー、紅茶、牛乳などでもよいようです。ただしアルコール飲料は利尿作用が大きく、特にビールは1リットル飲むと1.1リットルの水分が奪われるとしています。

ここにはあまり科学的な検証はされておらず、十分な水分摂取で認知症が治るというのは怪しい気もしますが、高齢者でなくても十分な水分摂取が必要なことは確かなようです。

なお気が付くのが遅れましたが、このブログのコメントとして文章の出典を調べて書かれていました。確かに何も書かないと盗用の可能性がありますので、これからはなるべく記載するようにします。今回のは「サライ」の記事をもとに書いています。