ごっとさんのブログ

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生命の起源 どうやって誕生したか

2015-01-30 11:03:44 | 自然
私はプロフィールに書いたように、長年薬の研究に携わっていました。よい薬をデザインするためには、病気とは何か・どういうメカニズムか・生物のシステムのどこに関与しているか、などを知る必要があります。私は有機化学が専門で、生物というのは素人ですが、勉強すればするほど、生命は本当に精緻なシステムによって維持されていると感じました。このような素晴らしい生命が、どうやって誕生したのか考えてみます。

生命の起源は、たぶん永遠の謎ではないかと思っています。生物が誕生したころの地球環境を真似して、有機化合物のプールから生物が誕生しないかという実験は、昔から現在までたぶんいろいろ研究されているはずです。成功したどころか、何かの手掛かりになりそうな現象も得られていないから、何の発表もないのだと思います。

生命の起源については、次の3種類が唱えられているようです。1.超自然現象説 簡単に言うと神様が作ったというようなものです。2.地球の化学進化説 有機化合物から簡単な生物が発生し、それが進化した。3.地球外生命説 地球外には生命の元?があり、それが地球にもたらされた。
生命のいろいろなシステムを知ると、本当に複雑でありながら合理的であり、精緻なメカニズムでできています。これが自然にできて進化したとは、考えられないようなもので、1の超自然説を信じたくなるほどです。それでも科学者として、2を追及してみます。

2の化学進化説は、「無機物から有機物(有機化合物)が蓄積され、有機物の反応から生命が誕生した」というものです。この有機物(有機化合物)という言葉は、よく使われるものですが、この説明はかなり難しいのです。正確に定義しようとすると、その中にまた専門用語が入ってしまい余計わかりにくくなります。そこで、これは私の好みなのですが、「有機物とは、生命が維持・活動のために作り出した物質」ということにとどめます。しかし生命の起源を考えるうえでは、この定義は矛盾していることになります。つまり生命の発生以前に、有機物は存在しなければいけないことになるからです。

そこで無機物質から、自然条件で有機物が生成するかという問題になります。
前置き的なところが長くなりましたので、次回に続きます。


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