ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

高齢者は体重が重要、寿命とも関連

2025-02-05 10:31:28 | 健康・医療
私は若いころからやせ型で、常に体重を増やしたいと思ってきました。今回入院した折にもかなり体重が減ってしまったようです。

病院にいて体重が減るのも変なのですが、病院食が食べられなかったという事もありそうです。標準体重を下回ると死亡リスクが急激に上がるということは、統計的に示されています。

65歳以上のBMIと総死亡リスクを調べた国内の研究では、BMI16未満の女性の死亡率は、20から22.9の2倍以上という結果が出ています。年齢に関係なく、栄養を十分に摂って入れば体重が増えます。

アメリカの高齢者病院で行われた研究では、入院患者の栄養状態を良好、潜在的に危険な状態、不良に分け、入院後の生存曲線を調べたところ、栄養が良好な人は3年後約8割が生存していました。栄養状態が悪いほど生存率は低く、栄養不良の群は良好に比べて4分の1程度でした。

在宅医療を受けている人の大半は、救急搬送や入退院を繰り返し衰弱していきます。その間に使われるクスリは病気治療に必要ですが、高齢者においては食欲低下・摂食嚥下障害・低栄養を起こすデメリットも大きくなっています。

また口で食べられず咀嚼や嚥下に配慮した食形態になると、ほとんどが低栄養になります。回復力に乏しいため、入院すると長引き身体のさまざま機能が低下し退院後も介護度が増し、また入院となったまま最期を迎えることになります。

歳をとると必要なエネルギーが確保できず、どうしても痩せてしまいます。食事が足りない人もいれば、慢性疾患でエネルギー消耗が大きい人もいます。不足しているエネルギーを確保し、標準体重を下回らないようにしたいものです。

栄養不足に陥らないための重要なバイタルサインとなるのが体重ですので、特に変化に目を向けたいものです。体重を測定し日々の変化を見れば、基礎代謝値が分からなくても、また現在の食事量が計算できなくても、追加で必要なエネルギー量を算出できます。

例えば3か月4.5キロ体重が減少した場合、1か月1.5キロ減となります。体重が1キロ落ちるのに、約7200キロカロリーが消費されるので、1万800キロカロリーが1か月で不足していると捉えます。

1日当たりでは360キロカロリー不足となるので、それだけの分をとると良いことになります。太るうえで大切なのは、タンパク質より総エネルギー量です。その点で脂質を多くとると良いようです。

私はこれからも体重が増えるよう努めますが、この歳になるとなかなか難しいのかもしれません。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿