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メタボ健診対象者の緑内障罹患率

2021-04-18 10:28:00 | 健康・医療
最近は眼からの情報が圧倒的に多く、歳をとっても眼の病気には常に注意が必要だと思っています。

私は若干近視だったのですが、老眼が進むにつれて近視が治り車の免許も眼鏡なしで取れていますが、老眼鏡をかけるのが面倒なので遠近両用の眼鏡を使っています。

特定健診(メタボ健診)の対象年齢である40〜74歳の人に対し、眼科の詳しい検査をしたところ、12.4%に緑内障が見つかったことが、厚生労働省の研究班の調査で分かりました。緑内障は眼圧が上昇することで視神経に異常が起こり、視力や視野の障害が引き起こされる病気です。

緑内障の進行はゆっくりであるために自覚症状に乏しいことがほとんどです。現在の医療では障害された視神経を回復する方法は確立されていませんので、早期に発見して治療を開始することで緑内障の進行を抑えることが重要とされています。

研究班の報告書によると、70歳以上では男性の約5%、女性の3.5%が視覚障害を持っており、自覚症状はなくても40〜50歳代から発症していることが少なくないようです。特に緑内障は中期まで自覚症状に乏しいうえ、徐々に進行して行きます。

特定健診では希望者が眼科検査を受けられる独自のオプションを設けている自治体があり、研究班はこのうち三つの自治体の眼科医会に研究参加を依頼しました。

2017年後半に16の眼科医療機関を健診目的で受診した1360人(平均年齢63.7歳)を対象に、一般的な眼科検査に加えて、光干渉断層計(OCT)検査や精密視野検査を行いました。

その結果168人(12.4%)が緑内障と診断され、このうち78%は今回の検査で初めて緑内障と診断されました。診断されたうち81%が正常圧緑内障で、初期が76%、中等度18%、進行例も6%含まれていました。

一般的な検査法の眼底検査で発見できる緑内障は56%程度で、眼底写真にOCT検査を追加できれば発見率を80%まで向上できると推定されました。また白内障は741人(54.5%)にみられ、視力低下を伴うなど問題となる例は77人(5.7%)でした。

このほか黄斑前膜(2.9%)、黄斑変性(1.2%)、糖尿病網膜症(1.0%)、網膜静脈閉塞症(0.7%)などの病気が見つかっています。

この様に緑内障が多く見つかった原因は、対象年齢が40〜74歳であるものの、実際に眼科検診を受けた人は60歳以上が75%を占め、平均年齢が63.7歳と高かったこととしています。

この様に高齢者では気づかずに緑内障を発症している患者は予想外に多く、健診時での眼科検査の重要性が示されました。

私は特に目の異常を感じていませんが、今まで眼科で検査を受けたことがありませんので、念のため受診してみようかと考えています。


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