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「死ぬほど笑える」で笑い過ぎて死ぬことはあるのか

2019-09-08 10:31:22 | 自然
通常「笑うこと」は身体によいとされていますが、笑い過ぎて死ぬなどという事があるのでしょうか。

私も笑い過ぎてお腹が痛くなったり、息が苦しい時などありますが(歳をとってからはそんなに笑ったことがないのですが)笑いが引き金になる危険なことを集めてみました。

笑いが良いことは、最近の1万7000人への調査でも笑いの少ない人は死亡する可能性が高く、心血管イベントのリスクが高いという結果が出ています。笑うと胸腔内圧が上昇する可能性があり、大動脈瘤がある場合、その圧が血管系に伝達されて破裂することはあり得るようです。

とはいってもこれはたまたま笑ったときに発作が出ただけのことで、笑いがきっかけかどうかは怪しいようです。しかし笑いがきっかけで亡くなった人もいるようで、50歳の統合失調症の治療受けている女性のケースです。

この女性は心疾患で死に至るリスクがあることから、薬の服用をやめる必要があったのですが、この助言を聞いていませんでした。家で誰かが冗談を言ったとき、彼女は2.3分ほど笑いながら亡くなったといいます。

笑いによって不整脈が引き起こされたと診断されています。笑いによって喉頭けいれんが持続的に引き起こされた場合(突発的に声帯が動かなくなるなど、肺への吸気がブロックされたとき)心臓から酸素が奪われ、致命的な不整脈を招く可能性があるようです。

このとき速やかに心肺蘇生を開始して、心臓に電気ショックを与えないと「笑いで死ぬ」ことは起こりうるようです。喉頭けいれんはまた、食べながら笑っていて、気道をふさいで気管に食物を吸い込むケースもあり得ます。

エーラス・ダンロス症候群など、コラーゲンの生成や結合に異常がある場合、息をこらえたり止めたりすると、血圧が著しく上昇して動脈瘤を発生させる可能性は指摘されており、こうしたシナリオは激しい笑いの際に発生する可能性があります。

また腹部や胸部の大動脈瘤、内臓動脈瘤、または頭蓋内動脈瘤がある場合は、激しい笑いによって破裂する可能性は無いとは言えないようです。無症候性だった頭蓋内動脈瘤の破裂は、若くて健康的な女性に多く起こるようです。

慢性高血圧、胸部大動脈瘤または解離の遺伝的要素のある場合は、大動脈解離の可能性も否定できないようです。解離は、大動脈の層の間に血液が入り込み、大動脈壁がその長さに沿って分離して裂ける疾患で、一つしかなかった血の内腔が2つ以上になります。

こういったことはあるようですが、いずれも「可能性がないとは言えない」程度ですので、楽しく笑って過ごす方が健康に良いのは確実のような気がします。


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