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大腸ガン治療 早期発見が命を救う

2023-11-17 10:38:37 | 健康・医療
もう10年以上前ですが、私の会社の同期のI君が大腸がんで亡くなりました。

I君は痔主だったため、潜血検査が陽性になっても痔のためと判断し適切な診断ができなかったようです。かなり痛みも出たようですが、ガンと診断されたときはもう末期で完全に手遅れだったようです。

最近大腸ガンになる人が増え続けています。男女合わせた罹患者数では、大腸ガンが各種ガンの中で1位となっています。一方大腸ガンの治療は進展し、初期のステージⅠでは10年生存率は9割を超えています。

10月は「ガン検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間」でしたが、近年早期にガンを見つけるために必要なガン検診の受診率は低く、特に関西は全国平均以下となっています。

大腸ガンの罹患者数は、1975年が約2万人でしたが、40年経った2015年では約14万人と7倍に増えており現在も増加傾向にあります。ほかのガンとの比較においても大腸ガンの増加が年々顕著になってきています。

2019年の統計では大腸ガンの罹患者数は、男性は前立腺ガンに次いで2位、女性も乳ガンに次いで2位であり、男女の合計だと1位となっています。

大腸ガンが発生する危険性を高める生活習慣として一般的に「喫煙、飲酒、肥満」があり、大腸ガンの罹患者数が増え続けた40年の間、こうした生活習慣を誘発する日本人のライフスタイルの変化があったといわれています。

大腸ガンは20年前は「薬物療法の効果が小さいガン」といわれていたのが、現在では「効果が高いガン」といわれるようになっており、診断後の10年生存率はステージⅠで93.6%、ステージⅡで83.9%、ステージⅢで69.4%、ステージⅣで11.6%となっています。

これを見ても分かるように、「早期発見早期治療」が生存率を高めることに必要です。大腸ガンの検診には、便をとって大腸内の出血の有無を見る「便潜血検査」と、直接大腸内に内視虚を入れて確認する方法などがあります。

私は便潜血検査は受けていましたが、内視鏡検査はその準備の大変さ(かみさんが受診しました)を見ると、負担が大きくとても受ける気になりませんでした。2022年の受診率を見ると、全国平均で45.9%となっています。

検診受診率が低調である理由について、「ガンや検診の必要性についてのただしい知識が不足している」などがあげられています。政府は今春決めた「ガン対策推進基本計画(第4期)」で受診率60%を目標に掲げています。

こうした受診率向上に向けて色々な方策が取られているようですが、ある程度強制的な面を出さないと難しいのかもしれません。

私はすでにガンを超越した年齢となっていますので、もう受診する気はありませんが、中年以後の受診率向上への取り組みは必須のことなのかもしれません。


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