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悪性黒色腫の再発リスクを下げる治療法

2024-08-02 10:31:29 | 健康・医療
私の左足の膝の横当たりに腫瘍?ができてしまいました。最初は虫刺されのような赤いぽっちでしたが、それほど痛みやかゆみもないので放置していました。

なかなか消えないと思っていたのですが、半年ほどでだんだん黒くなってきました。特に痛みもなく大きくもなりませんので、医者に行くこともありませんでした。

結局そのまま2年も放置したのですが、現在ではカサブタのような薄い茶色の膜になっています。これだけ長期間消えないという事は、悪性ではない腫瘍なのかもしれません。

さて皮膚ガンの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)は、早期発見・早期治療が極めて重要です。特にステージⅢの黒色腫患者にとって、手術後の再発予防は長年の課題でしたが、近年の研究により術後補助療法の分野で大きな進展がありました。

最新の研究結果によると、タブラフェニブとトラメチニブという2つの薬剤を組み合わせた治療法が、ステージⅢのV600E変異陽性黒色腫患者の再発リスクを大幅に低下させることが明らかになりました。

この治療法は、ガン細胞の増殖に関わるBRAF遺伝子とMEK遺伝子を同時に標的とする画期的なアプローチです。大規模な臨床試験では、870人の患者を対象に8年以上にわたる追跡調査が行われました。

患者は12カ月間のタブラフェニブとトラメチニブ併用療法群とプラセボ群に無作為に割り付けられました。8年以上の追跡調査の結果、ダブラフェニブとトラメチニブの併用療法を受けた患者は、プラセボ群と比べて顕著な効果が見られました。

1.全生存率:併用療法群では死亡リスクが20%低下しました。特筆すべきは、V600E変異を持つ患者では、死亡リスクが25%も低下したことです。2.無再発生存率:併用療法群では再発または死亡のリスクが48%低下しました。8年時点での無再発生存率は、併用療法群で48%、プラせボ群で32%でした。

3.遠隔転移なし生存率:併用療法群では遠隔転移または死亡のリスクが44%低下しました。8年時点での遠隔転移なし生存率は、併用療法群で63%、プラせボ群で48%でした。長期的な安全性についても良好な結果が得られました。

新たな副作用は報告されず、治療終了後も長期的な問題は見られませんでした。これは患者の生活の質を維持しながら治療を行える可能性を示しています。研究ではいくつかの興味深いサブグループ分析結果も報告されています。

特に原発腫瘍が潰瘍化している患者や、マクロメタスタシス(大きなリンパ節転移)がある患者で、併用療法の効果がより顕著でした。

メラノーマの再発がそれほど問題とは知りませんでしたが、この併用療法でかなり防げることは確かなようです。


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