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眠れぬ夜のお友だち‥『 NHKラジオ深夜便
』とも長いお付き合いになりました。
今日のニュースやインタビュー、海外リポート、音楽、演芸、朗読などで構成される楽しい深夜放送です。
いつもラジオの電源を入れた侭いつの間にか眠ってしまうのですが、8日夜は何となく寝そびれて
午前1時からの「ラジオ文芸館」、久生十蘭(ひさお じゅうらん)の短編『黄泉から』朗読に聴き入ってしまいました。
久生十蘭は馴染みのない作家でしたが、解説によると1902年函館市出身とのこと。
歴史・時代小説や推理小説、ノンフィクションなど、多彩な作品を残しているとのことです。
今日の『黄泉から』は、多忙な日常に追われていた男性が若き日を追想するストーリーでしたが
すっきりと簡潔な文体が耳に心地よく、此の作者の別な作品も読んでみたいと思わせる短編小説でした。
さっそく図書館に『久生十蘭 全集Ⅰ』を予約しました。
代表作の「鈴木主水」「母子像」「黒い手帳」などが収録されており、読み応えありそう~
じっくりと 読書の秋・初冬
を楽しむとしましょう。
なお此の日の朗読は、聴き逃しサービス「NHKらじるらじる」で15日まで聴くことが出来ます。
『小説の魔術師』と呼ばれた久生十蘭の魅力的な短編小説に、耳を傾けてみませんか。