2019年12月に母が亡くなって間もなく、あのコロナ禍が始まりました。
心ならずも納骨にも初盆にも帰郷できず‥
漸く今日3年9ヶ月振りにS町を訪ね、墓参することが出来ました。
故郷に住む弟夫婦から常に電話があり安心はしていましたが
矢張り申し訳ない気持ちがありました。
やっと父の傍らに刻まれた母の墓銘に合掌して
長い間の無沙汰を詫びることが出来て安堵しました。
大正・昭和・平成・令和の101年10ヶ月を懸命に生きた母でした。
弟が撮っていた動画の中の母を観ながら、往時を思い出し
改めて親の有難さに感謝したことです。
いま振り返って甦る一番の母の思い出は
子育て真っ最中だったKimitsukuを訪ねて来た時
お土産に貰った紅い口紅のこと。
お洒落する余裕のない娘を可哀そうに思ったのでしょう。
しみじみ母の優しさが身に沁みました。
今も手元に残る口紅を眺めて
「母さん、長い間いろいろ有難うネ」と語り掛けています。