近ごろ話題になっている『アレ』ですが、此処の『あれ』は『アレ』ではなく‥
互いに記銘力低下が著しい、我がシニア仲間H女さんとの📞会話です。
朝食後のんびりとを飲んでいたら、着メロ
ショパンのノクターン
が‥
「もしも~し、ちょっと教えて欲しいんだけどぉ~」
相変わらず忙しそうなH女さんの声がビンビンと響きます。
最近ちょっと耳が遠くなったのか、H女さんの話声が大きくなってきたような‥。
「前に一緒に旅行した時に食べた「あれ」って、何って言ったっけ‥」とのこと。
「はぁ‥ いつ・何処で・どんなもの‥
」
「ほら、あの時どこだっけ、ツアーで一緒だった男の人も‥」
「あぁ分かった あれはクロアチアで食べた、パラチンケというクレープだったでしょ」
「そうそう、それそれ、それだった。あの男の人は何処の人だっけ‥」
「確か和歌山から参加しているって言ってなかった‥」
「あ、そうそう和歌山って言ってたワ」
H女さん続けて
「あの後で行った小さな町は何処だったの‥ 私が小さな靴を買ったところ」
「長い城壁に囲まれたあの町はコトルってところ」
「そうそう、そんな名前だった‥」
「楽しかったよね。ところで、それがどうかしたの‥」
「いや別に‥、棚に飾ってあるミニチュア靴を見ていたら急に思い出して‥」だそう。
楽しかった13年前のクロアチア旅行が甦り、暫し思い出話に盛り上がりました。
Kimitsukuより4歳上のH女さんは昨年、子供たちに言われて運転免許証を返上してから
めっきり足腰が弱って、最近はリハビリセンターに通っているとか‥。
互いに寄る年波には勝てず、心身とも退化する一方ですが
時折り📞で安否確認し、励まし合っています。
これからも「あれ」「あの」「その」「ほら」を連発しつつ
不可思議な会話を交わして愉しみたいと思っています。