kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

樋口一葉 『たけくらべ』

2010年11月23日 | 日記
        
 今日は1896年、若干24歳で亡くなった樋口一葉の忌日。
初めて一葉を知ったのは、中学校の授業で習った『たけくらべ』。
何故はっきり記憶しているかと言うと、学校祭のクラスイベントで
知ったばかりの『たけくらべ』展示コーナーを作ったから…。
鼻緒の切れた信如の下駄、美登利が信如に与えた紅い布切れ、
紙メンコ、造花の水仙など、遊び心でそれらしく展示したのだった。
なかなか面白いアイデアだったでしょ…
東京の下町を背景に、少年少女の淡い恋心を描いた『たけくらべ』は
一葉の瑞々しい文章が生きる、日本近代文学を代表する一冊。
         
 一葉が居住していた台東区竜泉町に建つ、『たけくらべ記念碑』。
森鴎外や幸田露伴に認められるも早世した一葉を偲び、親交のあった
佐佐木信綱が詠んだ二首が、残されている。
         
  紫の 古りし光に たぐへつべし 君ここに住みて そめし筆のあや 
   《 紫式部の昔の輝きに なぞらえても良いであろう、
    一葉君が此処に住んで 筆を染めて著した『たけくらべ』の見事さは 》
  そのかみの 美登利信如らも この園に 来あそぶらむか 月白き夜を
   《 その昔の 『たけくらべ』に登場する美登利や信如たちも
    この公園に来て遊ぶだろうか 月の白い夜に 》
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いい夫婦の日…私が選ぶベスト... | トップ | 最近の『常用漢字』事情 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事