こんにちは浦田関夫です

市議30年の経験から私なりの視点で発信していきます。

唐津市政の行政感覚

2009年06月10日 07時45分17秒 | Weblog
 唐津市の行政感覚はマヒしていると疑いたくなることが多い。

 昨日の志佐議員の議案質疑でも、唐津市は「議会軽視」を陳謝しながらもまた同じ誤りをおかし保健福祉部長が陳謝しました。

 事の起こりは、昨年秋に、社会福祉法人「健寿会」(本部山口県)から、市民病院跡地購入と特別養護老人ホーム「ちぐさの」の無償移譲が持ち込まれたものです。

 市民病院の赤字に悩んでいた唐津市は、土地購入者が現れたことでその法人の要望に応えるため、大急ぎでレールをつくりました。

 しかし、議会の追及を極力抑えるために、「民間移譲」の話は、一般質問内容通告を締め切った後に、会派代表者会議で説明しました。

 唐津市は、12月に、職員、入所者家族、納入業者に説明しました。
 その内容は「民間移譲することが決定しました」と正式に決定したかのように説明、それに伴うスケジュールが示されましたが、議会の議決については一切触れていませんでした。

 議会の議決を経ずに、公有財産を唐津市の判断で勝手に移譲の話をすすめることは「議会軽視」になります。

 そのことを、3月議会で指摘され、再度の関係者説明会では、「議会の議決を受けて正式に移譲します」と議会に配慮したものになりました。

 そのご、3月末に業者選定審査会で決定し、市長の決裁の後に示された唐津市のホームページには「社会福祉法人 健寿会に決定しました」となっていたのです。
 文書の中には、「議会の議決を経て正式に決定」する旨の文章は見あたりません。

 行政が決めたことは、「決定事項」として大手を振って進められるのであれば、議会の役割は無いに等しいものです。
 このことは「議会軽視ではなく、議会無視」であり、議員は立腹しなければならないのに共産党以外の議員は黙っています。

 「ちぐさの」移譲については、数々の議会制民主主義を無視したやり方だけでなく、現在の建物と備品だけでも2億4000万円もの財産を無償で渡す問題があります。(購入する土地は1億1100円)
 
 相知の保育園を統廃合して、来年4月に「エルアン幼稚案園」に引き継ぐ問題で、唐津市は4000㎡の整地した土地を無償で貸与します。

 片方では、市有地を有償で買わせ、一方は無償貸与です。
財政難というならば、エルアン幼稚園にも有償にすべきではなかったのか。
整合性がとれません。
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