大飯再稼働「急ぐな」71%(毎日新聞)が示すなか、野田首相は週内にも再稼働を最終決定しようとします。
そのようななか、玄海原発対策住民会議の第29回定期総会が「りふれ」(二タ子)でありました。
総会前に、戸田清長崎大学教授による「原発のこれまでと、これから」について講演がありましたので紹介します。
講演では、原発がかかえる潜在的危険性について
1.大事故リスクがある。
2.労働者が被爆にさらされる。
3.核のゴミを万年単位でかかる。
4.プルトニウムの生成などで「潜在的核武装」につながる。
5.核分裂を止めても強制冷却が必要。
6.「民主主義を後退させる」(情報隠し、事故隠し、データー改ざん)
そのなかで、BWR(沸騰型原発=福島原発など)は、放射能管理区域が広いため被爆が多い。メルトスルーがおきやすい性質をもっている。
PWR(加圧型原発=玄海原発など)は、圧力容器の劣化が早い性質を持っている事を強調されました。
原発の税制上の耐用年数は15年となっていることは、長期間運転を想定していなかったことを意味しているそうです。
それを40年運転や60年運転をすることは危険性をますことになる。
それにしても、原発推進関係者は、事態を小さく見せようと言葉を巧みに換えて表現しています。例えば、「老朽化」は「高経年化」、「事故」は「事象」などです。
「火力発電」は大都市の近くにつくるのに、「原子力発電」は、過疎地にしかつくらない理由も話されました。
総会の最後に、仲秋喜道副会長が「私たちは微力だけど無力ではない。玄海原発廃炉まで頑張りましょう」と83歳とは思えない元気な挨拶に、参加者が元気をもらいました。
衆院佐賀2区予定候補者の上村泰稔氏も連帯のあいさつ。
「れふれ」前の火力発電所。
電力が足りないといいながら、「稼働の予定なし」だそうです。
やっぱり電力は足りているのでは。