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「すさぶ」小論補遺 「時間というもの、生起というもの、人心というものの根柢としての「すさび」」― 唐木順三『中世の文学』の兼好論から(二)
(2024-09-07 17:44:52 | 読游摘録)
「ひとは、時代の荒び、心の荒びのなかにあって、「なぐさめごと、あそびごと」を求... -
「すさぶ」小論補遺 「そういう時代をそういう時代として受け取る」― 唐木順三『中世の文学』の兼好論から(一)
(2024-09-06 07:24:39 | 読游摘録)
唐木順三の『中世の文学』には「兼好」と題された章があり、「一 すさび」「二 つ... -
「身も心も消尽させ、意気消沈させる至福」― パスカルの『パンセ』による間奏曲
(2024-09-05 00:54:20 | 読游摘録)
唐木順三の『中世の文学』のなかの「すさび」論に立ち戻る前に、もう一「曲」、パス... -
「すさぶ」小論補遺・オンリー・サイテーション間奏曲 ― パスカル『パンセ』より
(2024-09-04 02:35:42 | 読游摘録)
« Si l’homme était heureux, il le sera... -
「すさぶ」小論補遺 「無を媒介にして有をみる」― 唐木順三『中世の文学』の「すさび」論から(二)
(2024-09-03 01:53:34 | 読游摘録)
『中世の文学』からの摘録を続ける。摘録といっても、「中世文学の展開」には唐木の... -
「すさぶ」小論補遺「現実の根柢としてのすさび」 ― 唐木順三『中世の文学』の「すさび」論から(一)
(2024-09-02 00:00:00 | 読游摘録)
昨日の記事は、「すさむ」から「すさぶ」へと遡り、そこから転じて中世の「すさび」... -
現代の荒む心から『万葉集』の「咲きすさぶ露草」にまで立ち戻り、そこからまた『徒然草』における「すさび」へと遊行する言葉の旅
(2024-09-01 00:00:00 | 読游摘録)
これも一つの儚い慰みごとに過ぎないとわかってはいるのですが、普段何気なく使って... -
「精神は気絶するまで自らを壁にぶつけるであろう」― シモーヌ・ヴェイユ「人格と聖なるもの」より
(2024-08-31 04:52:34 | 読游摘録)
光溢れる葉月も今日で終わりですね。日本は巨大な台風10号に襲われ、こんな能天気... -
坂本龍一「Andata」と「Aqua」
(2024-08-30 03:25:25 | 私の好きな曲)
是枝裕和監督の『怪物』を帰仏の機内... -
「白い花はそこにある。だがすでにほとんど破壊されている。」― シモーヌ・ヴェイユ『ロンドン論集とさいごの手紙』より
(2024-08-29 05:04:25 | 読游摘録)
「スミマセン」って、あやまる必要はないのかもしれませんが、今日はとても自分の文... -
セレンディピティ serendipity と「ありのすさび」
(2024-08-28 09:54:16 | 読游摘録)
今年に入ってこのブログでも何度か話題にしたNHKドラマ『舟を編む ~私、辞書つ... -
「天才」という言葉への違和感 ― E・M・フォースターの小説論に触れて
(2024-08-27 14:04:11 | 読游摘録)
傑出した才能を示す人を褒めて「天才」という言葉がわりと安易に使われていることに... -
今様を歌う遊女の声 ―「声すべて似るもなく、空に澄み上りて」(『更級日記』より)
(2024-08-26 11:28:49 | 読游摘録)
今様とは何だったのか、誰が今様の担い手だったのか。植木朝子・編訳『梁塵秘抄』の... -
「仏はつねにいませども うつつならぬぞあはれなる 人の音せぬ暁に ほのかに夢に見えたまふ」(『梁塵秘抄』より)―「ことばの花筐」(4)
(2024-08-25 11:08:05 | 詩歌逍遥)
一昨日が紙版の刊行日である三浦佑之氏の『増補 日本霊異記の世界』の電子書籍版を... -
「愛する人にとって別れは苦しいものであるが、善きものである。なぜなら別れとは愛だからである。」― シモーヌ・ヴェイユ「神への愛と不幸」より
(2024-08-24 08:28:21 | 読游摘録)
今日はシモーヌ・ヴェイユの命日である。今から81年前の1943年の今日、イギリ... -
「身にしむばかりあはれなるらむ」―『和泉式部集』より
(2024-08-23 15:32:21 | 詩歌逍遥)
毎年のことながら、新学年を目前にした夏の終わりには少し憂鬱になってしまい... -
「眼を閉じて鉛筆のさきで机をなぞるとき、私にとっての鉛筆」(シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』より ―「ことばの花筐」(3)
(2024-08-23 09:30:58 | 読游摘録)
Ce que le crayon est pour moi quand, l... -
底に悲しみを秘めた穏やかな純粋さがもたらすユーモア ― 親友が見たマルセイユのヴェイユ
(2024-08-22 11:08:55 | 読游摘録)
ガリマール社の Quarto 叢書中のシモーヌ・ヴェイユ著作集には、生前の彼女... -
根こぎと根づきの間 ―『重力と恩寵』と『根をもつこと』
(2024-08-21 13:17:19 | 読游摘録)
『重力と恩寵』には、一見すると、『根をもつこと』と真っ向から対立する内容をもっ... -
複数の根をもつことがもたらす葛藤もまた生命の糧なのか ― シモーヌ・ヴェイユ『根をもつこと』を読む
(2024-08-20 13:54:27 | 読游摘録)
昨日の記事で引用した『根をもつこと』の原文に lieu というフランス語が出て...