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二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

まだある、二胡を作る為の木、その2

2013-09-18 10:12:59 | ■工房便り 総合 
先日、お馴染みのJIMMYさんが、光舜堂に見えました。

その時の話で、「西野さん胡桃の二胡あれをもっと作らないか」という話になりました。

胡桃の二胡は、爆音です。楽器としては、8角形の二胡は相当な爆音が出ます。その為の構造を考えて作られていますから。

タダ8角形の二胡はその為に皮を薄くし、良く響く様にした為でしょうか、音が単調と言えば単調だと私には思えます。
クリアーで良い音がすると考える方もいます。

6角形で作った胡桃の木の二胡は、それ以上の大きな音がします。

しかし材料が軽い為に音が軽いという難点はあります。

音が大きいというのは、いくつかのポイントが有ります。

当然普通の二胡より、少し大きいということ。

堂の削る位置が6角形とは違うこと。

そして、皮が薄いこと。

これらは通常の黒檀や紫檀で実現できます。

胡桃の場合は導管がとても大きく繊維が硬いということが、音の大きな原因です。

木の中に空気の層が出来ているのです。

ですからよく振動します。

これで重量感さえあれば問題無いのですが。

重量感というのは、木の密度そして、質量によります。

質量が大きければ、音は重量感が出るようです。

では導管が大きく、質量の大きなものなら重量感の有って大きな音のする楽器が出来るのではないかと探してみると

有りますね、「チーク」です。

胡桃が比重0,65位とすると、チークは0,8位はあるのです。花梨ななどより少し低い位ですね。

音色としても、油分の凄く多い木ですから、甘い音がします。

良いのは、材料の値段が、花梨などと同じ位だと言うことです。

そこで作ってみました。

多分10月には光舜堂でお目見え、御耳にいれることができます。

試してみて下さい。

こんなことして遊んでる場合ではないのです。

日本の二胡物語のチケットがどんどん売れていて、もう残りが3分の1、60席ぐらいです。

メールの対応や、チケットの発送の準備などプログラムの製作など、演奏家との打合せ等。

そうそう、今週20日には神戸に蛇皮三姉妹聴きに行きます、そして出演者の方々と打ち合わせ、

大変でも、人生に一回だけ、イベントを組むなどというのも、良いことかもしれません。
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