お客様から、雑音が、そして高音の出が悪くなってと、このような楽器が贈られてきました。
デンペンが皮の表まで曲げ込んでいて皮に当たっているのです。
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そういえば、以前お一人中国で購入された楽器でこのようなのがあったのを思い出しました。
明らかに、デンペンが皮に当たっているのです。
なんでこんなことをするのでしょうか分かりません。
振動板である皮に当てて良いのは駒ぐらいで、ここまでぴったりと皮に当てる理由というのが分からないのです。
当然振動が悪くなります。雑音の原因でしょう。
そういえば、ここまでぴったりではないですが、以前中国で購入したもののデンペンを剥がしたら、この曲げ込んであるところに、亀裂が入っていたのです。
その時には、お客様の目の前でデンペンをはがしたのでお客様も納得されて皮を交換したのです。
今回は初めてのお客さまでもあり、皮の張替えは考えていないという事でしたのでこのまま返送することにしました。
私には手の施しようがないからです。
お客さまとのメールでのやりとりで、分かったのは、このデンペンは、東京の二胡の修理を盛んに宣伝している〇〇堂という二胡屋に頼んだのだそうです。
そう言えば以前ここのオーナーが修理は儲かるから西野さん修理を教えてと来ていましたね。
このお客様、その時の印象からでしょうか、光舜堂は楽器を売りつけもしませんし、駒を削っただけで数千円も取るようなこともしていないですが、あれもやらなくてよい、これもやらなくて良いと、、なんだか私がぼろ儲けを企んでいるような感じでいたのかもしれませんが、、、
こういう二胡屋があるのが分かっていると、まだまだ、二胡屋止めるわけにもいかないですね。
楽器の修理は信頼です。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ