大変沢山のご応募いただきました。
ありがとうございました。
また皆さんそれぞれに、大変詳しくお持ちの光舜松脂について書いていただき、大変うれしいことですし、また今後の参考になるようなご意見もありましたことを感謝いたします。
当選者の方には、すでに昨日メールにて連絡を差し上げています。
24日あるいは遠距離の方は25日に到着するはずです。
連絡のいかなかった方は、大変残念ですが、次回、たぶん光舜松脂製造販売所の1周年記念に再度作りますので、是非ご応募ください。
松脂は生ものです。
この00は、光舜松脂を作り始めた4年前に既に作ってはいたのです。
最初のゼロ現在の「基」を作り始めた時に偶然できてしまったものです。
様々な触媒を使って、松脂の変化を試していた時でした。
漆などもそうですが、採取地も同じ木も同じそしてとる時期も同じでも(漆はその採取する時期によっても質が変わります)その熟成過程で相当な変化を起こします。
生ものと言えば魚などでも、新鮮なものが良いという場合もありますが、敢えて24時間水けを抜いてそれから卸した時の味わいの深さは、まさに魚の王様と言えるようです。
その時間の取り方によっても、季節によっても魚のうまみが変わってきてしまいます。
そこまでではないとしても、松脂も制作方法では相当変わります。
あるメーカーの大変優れた松脂でも、そのロットによってはいわゆる引っかかり具合も変わってきてしまいます。
松脂を買い替えた時に、以前買った時の物とは違うと感じられたかたも多いのではないでしょうか。
それらの、より生に近い樹脂を原料としたものよりは、光舜松脂は数十年寝かして作られたより安定した、また芳醇な味わいのあるものだとは思っています。
いつの日にか、このように自然の恵みで楽器を鳴らすなどという事ではなくもっと安定した人工的な松脂も出てくるかもしれませんが、
ヴァイオリンと言い、二胡と言い、ヘグムや胡弓レバーブなど、それこそ自然の恵みの木材によってつくられる楽器たちですから、自然の力で数十年熟成されることによってつくられる天然の力が似合うのかもしれません。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ