二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

図面と譜面

2015-07-18 09:30:38 | ■工房便り 総合 
私の場合、一つの椅子なり家具を作る時には、まったく図面というのを引きません。

そうですね、図面は書くのではなく引くのです。

まるで楽器みたいに。

頭の中にある形を、あるいは作りながら次々と考えて作っていきます。

たぶん優秀な音楽家も同じでしょう弾きながら、音楽が作られていくのだと思います。

図面にしろ譜面にしろ、それは単に伝えるものです。

物を作りだす図面は、あるイメージを実現するための具体的な、形、実現するための方法を書いてあるものです。

図面には設計図面、そして施工図面というのがあります。

設計図面には、例えば家だとして、この部屋の使い方あるいは照明などの位置などがかかれていて、

皆さんが降雨テンさんと話す時に見る図面がほとんどの場合この設計図面です。

施工図面は、材料の指定やその止め方あるいは塗装などでも、その下地の作り方まで書いてあって、

実際にはこの施工図面で職人さん達は動くわけです。

皆さんが弾いている曲が書いてある譜面はこの設計図面に当たります。

全体のイメージと、♪の長さ、高さある胃へ休止符などが書いてあるだけです。

施工図は殆ど皆さんの頭の中だけにあります。

これがオーケストラなどですと、指揮者と言う物がいて、その人が施工図、音符の施工図を書き上げます。

合奏の練習などで、指揮者の時事を皆さんが譜面の中にここは、このようにと書き込んでいくとそれは施工図になるのでしょう。

ここの音は十分に引っ張って音符一杯の長さにとか

クレッシェンドにしろ、このあたりから急に大きく成らすなどなど、

そうやって、一つの音楽というのは出来上がっていきます。

指揮者はただ棒を振っているわけでもありませんし、

皆さんもただ音符を追いかけて弓を弾いているわけでもないと思います。

と、最近は生意気にも、発表会に向けて音楽の成り立ちなど考えるようになってきたようです。

それにしても、物は図面無しでも作れるし思うように作れますが、

二胡は、、、

譜面の通りだけでも行かないですね。。。。






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