二胡工房 光舜堂

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駒の形状の変化!

2023-08-04 08:49:41 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
右二つは割と現在では普通の形状の駒ですね。
一番左の駒は、11年ほど前に内田駒の考え方を打ち出した内田さんが中国から仕入れてきた、人呼んでマジンガー駒と言われるものです。
丁度二胡の胴が大きくなり、大きな音で二胡を鳴らそうという流れが出てきたころでしょう。
軽くて硬い駒は大きく皮を振動させる→音が大きく響く。
というところで考案された、内部をほとんど刳り貫いてしまって軽く作られています。
これ、厚い皮の二胡には最適といわれます。
反対に皮の薄い二胡には音が割れるほど響きます。
その辺気を付けて購入しないといけませんね。
最近と言っても3年ほど前に出てきたのが、これ
これはとてもエコーが掛かった感じになるのです。
音の大きさというより音の質という感じでしょうか。
ゆったりした曲ですと、大変効果が高いです。
早い曲だと、音の連なりが、私には少し煩いかんじですが、ご家庭で割と響かない部屋で練習するには、何だか上手くなったような気がします。
二胡の駒はこれと言った定型がまだ在りません。
だからこそ二胡なのかもしれません。
その辺が楽しいところでもあります。
上の二つは金沢のNMLさんで発売しています。
曲により、楽器により、環境により駒を色々選べるというのも二胡の一つの楽しみではありますが、しっかりした楽器の調整が出来ておらず駒の形状によっては雑音になることもある、というのが二胡の二胡たる所以かもしれません。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
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