二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

第二回調整講座

2017-02-01 11:00:21 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
今回の調整講座は直前のキャンセルでお2人に、、、
と思ったら、豪華ゲスト!
まぁ、ゲストというより一緒に参加したわけですが、
峠岡慎太郎君が中国製二胡を教材用に貸してくれる事になっていたので、
それを届けるついでに急遽受講することにしたのでした。
先生なら知っておくべき基本から、特別伝授の魔法のような西野理論まで。
この西野理論は、これさえ知れば誰であろうと調整が正確に出来るというもの!
『にこのがっこう』 講師としては受けておいて正解でしょう。
(残念ながら桐子ちゃんはスケジュールが合わず、また今度☆)
先生方、是非受講をお勧めしますよ!


という事で、第二回の調整講座も、
受講生は当初の予定通り3名となりスタートしました。

それにしても、
今回はかなり重症の二胡が素材として扱われまして!
実技には2把必要、という事で
受講生達にはそれぞれ二胡を2把ご持参いただいたのですが、
1把しか持っていなかったS君がお友達から借りて来たという二胡は、
最初に音を出してみるとそれはそれは酷い音でした。
峠岡君の二胡に至っては「音が出なくてシんでる」(本人談)という。。。
しかし、
店主が模範実演でS君のお友達の二胡を使って調整してみせると、
「いい音!!」 もう一人の受講生Tさんも驚く変化!
「誰も直せなくてどうしようもなかったんですよ!」 とS君。
「いい音じゃないか! お友達は得したね!」
「いや、これが酷くて、もう新しいのに替えてます」
「ええー?! この音聴いたら買うんじゃなかった、って思うよ」

そしてその二胡を峠岡君に弾いてもらうと
皆で「良い音~♪」
彼が弾くと特に良い音色なのですが、そんな峠岡君自身も
「良い二胡じゃないですか!」 と太鼓判。
お友達にお返ししたらビックリされるでしょうね。



さて、今回の受講生は峠岡君以外は先生ではないので
ワタクシも付きっ切りのフォローが必要かな、と思いましたが、
お二人共とても勘の良い方々でした。
見ていると、特にS君は、、、
「刃物の扱いがなんかとっても上手いんですけどー?」

「あ、僕、元・板前なんです♪」

ああ!どおりで。
手つきは良いわ、刃物の当たる音は良いわで、
ただ者じゃないと思ったら!!
同じ男子の峠岡君も丁寧で最初からなかなか上手い手つきでしたが、
S君の刃物の音はリズムカルで迷いが無い!
目を閉じていたら、後からお料理が出てきそうな軽快な音でした(笑)




今回のコラージュは板前さんに敬意を込めて『 岩さん と たもつ 』より♪
正面奥の峠岡君まで 岩さん にする必要はなかったんですが、
このショットが気に入ったので、つい(笑)


しかし、音色を出すのは”弾くプロ”へ。
自分で調整したらどうなったか、の試奏を峠岡君にやってもらえる、という
今回の講座は特別な特典付きでした☆
間近で峠岡君の凄い音色を次々と聴けたお二人は本当にラッキーでしたね。


そして峠岡君の持って来てくれていたシんでいた二胡は、
彼自身が調整実技で使い、見事に蘇らせました!
思い出がいっぱい詰まった楽器だったそうですが、
使えず、もう何年も放置していたのが、現役に復帰!
今後いつでもライヴでも活躍出来るようになりました!
これも秘伝の西野理論(笑)の効果ですね!


ところで、西野二胡ユーザーでもあるTさんは、
今回来たついでに松鷹駒を買う予定でした。
既に松富士駒をお持ちのTさんは、その絶大な効果に、
別の楽器用にも光舜堂の松の駒を必要と思って下さったのです。
しかし今回の参加賞(?)としてお土産用にと、
店主は特別な駒を作っていました。
「まぁ、まずはこれを付けて弾いてみてよ」
と店主は装着し、楽器を峠岡君に手渡し弾いてもらうと、
うわ、音色が華やか!
音色がきらめく感じって、こんな音のことを言うのでしょう。
「ふっ、ふっ、ふっ。ブラジリアンローズの駒だよ」
そして、「これは非売品」 とニヤリ。
そりゃそうでしょう、
このいびつな駒の形では、ワタクシの出荷検品基準では
間違いなくアウトです。

穴が真ん中に開いていない、
溝がまっすぐじゃないからつけると駒が曲がって見える、
左右が対照じゃない、等々、、、。
調整をしながら説明すれば通じる話も、
通販では、中国製の完璧に整った駒に慣れた方々にとっては
光舜堂の駒はものすごく不完全な物に思え、不安材料になります。
なので、このブラジリアンローズは間違いなくNG!(笑)

しかし、なんでしょうこの音色は!
二胡にストラディバリウスがあったとしたら、
こんな音だったんじゃないかしら?という鮮やかな音色。
今までの、この音色は好きこの音色は好きじゃない、
という比べ方の話では収まらないような、異質のきらめきでした。

しかし困ったのはTさん、
光舜堂に張替えを出したかった二胡がきらめいてしまって予定外!
「これ、張替え用に買ったのに。。。」
「松富士駒をつけてる皮の緩い二胡の方が張替えが必要でしょう」
「あらー!」
「いっそのことCDM、って手もありますよね」

CDMといえば、S君はCDMのDODECAGONを特注で、
この日は受講に合わせてのお渡しでした。
峠岡君に弾いてもらって音色のポテンシャルを知ると、
彼が弾いた証拠として、峠岡君が楽器を持った写真を撮影(笑)
良い記念にもなりました♪



今回は、そんな西野二胡オーナーさん達の会でした。
Tさん、Sくん、それから峠岡君、お疲れ様でした!!









Comments (2)    この記事についてブログを書く
« 緊急告知 ☆ 里地帰くんが今夜... | TOP | ブラジリアンローズウッドの駒 »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです^_^ (T少年)
2017-02-01 23:30:55
お久しぶりです!4月に遊びに行かせてもらい、にこのがっこうに通ったT少年です。二胡の調整会勉強になりそうで気になりました^ - ^
久しぶりに遊びに行こうと思うのですが2月5日(日)に遊びに行っても大丈夫でしょうか??
返信する
Tくんへ (ほぉ)
2017-02-02 04:45:07
おぉT少年お久しぶり!お元気ですか?

5日は予約が続くので、調整予約ではなく遊びに来るなら、16時頃で良ければ大丈夫ですよ!

ただし、閉店後に、店主が作った宇崎竜童・阿木燿子さんのライブハウス、『 ノーヴェンバー・イレブンス 』で偶然2月5日(にこのひ)にライブをする桐子ちゃんの演奏聴きに行くので、少し17時より早じまいするかも、です。
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂