二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の胴が割れたなと思ったら!

2022-11-16 14:31:17 | 二胡の救急箱に書かなかったこと

このように、二胡の胴にひび割れが入った、あるいは銅が割れたと思ったときには、一度胴から棹を外してみてください。
すると、このような場合もあるのです。

このように棹が、胴に通っていることで何とか収まっていて見えない割れなどもあります。

台に隠れていた場所にこのような大きな割れがある場合もあるのです。

このような時には多少直すのに手間もかかります。
ですから「胴が割れたと」お知らせいただいた時点での見積もりより少しだけ高くなってしまうこともあります。
おおよそ、胴割れの修理は1万円前後なのですが、何か所も割れて居たり、一番困るのは、ご自身で直してみたが、うまくゆかずなどという時には、ボンドを取り去ったりする費用が加算されることもあります。
このところ、10年以前の二胡の胴割れ修理がちょこちょこ来ます。
この9月以来5台の二胡の胴割れが来ています。
以前は、せいぜい、年に2,3台、多くとも5,6台だったと思うのです。
長い間二胡を弾いてきた方も随分多くなって、そのために古い二胡の胴割れが増えたのかもしれません。
ヴァイオリン系の楽器は、接着剤として膠を使います。
木が動いた時に、木に負担が掛かって割れたりしないように比較的剥がしやすい、(人によっては膠の方がはがれやすいと考えてもいるようですが)膠をつかうのだと言います。
二胡もこの20年前くらいまでは膠を使っていました。
最近この10年前後の胴割れの二胡をを見ると。、どうやらいわゆるホワイトボンドを使ったものがかなり多くなってきています。
膠にしろ、ホワイトボンドにしろどちらも水性です。
二胡の材料の油分の多い紫檀黒檀には、それほど、適していないのです。
ですので、いずれは皆さんのお持ちの二胡にも、胴割れというのは必ずや出てくると思います。
でも直ります。
最近の様に、ワシントン条約の規制が厳しくなり、また、伐採し過ぎて伐採禁止になって来た木なども多くありまして、今後は紫檀黒檀などとても高級品になっていきます。
20年くらい前には、古い家具や家の一部の材料を調達してきて、さらに寝かせて作るなどということは、少なくなってきたのでしょう。
かなり伐採したばかりの材料も使われていたりします。
これらはまだまだ木が動きますので、胴割れも起こりやすいのです。
胴が割れたから、「新しい二胡買おう」という時代ではなくなりつつあります。
良く乾いた良い材料で作られた二胡を、何代にもわたって、直して弾き込んでいく時代になってくるはずです。
このところ、胴割れを修理していて、思うのは古い時代のものほど良い音がすると、感じます。
胴割れは直りますので、一度皆さんの楽器、10年ぐらい過ぎたものはゆっくり見直してみてください。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ


Comment    この記事についてブログを書く
« 駒の安定。 | TOP | 西野二胡が関西に行きます。 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 二胡の救急箱に書かなかったこと