二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

8月28日(日)出張調整会@兵庫県 園田アワーズ

2016-09-03 20:33:48 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
今回の出張調整会、店主も先に書いた通り、すっかり”親戚の集い”のようでした。

ちょうどウロウロしていた台風10号が方向を定めた時期でもあり、
東京を出た日は長傘をさし、新幹線も豪雨で一時的に途中停止したり、と、
かなり影響を受けたのですが、ところが関西へ着いたら傘要らず。
しかも1日前までは超猛暑だったそうですが、我々が滞在した2日間は快適でした。



過去、最も多く開催しているアワーズでの調整会ですが、
会場は兵庫県でありながら大阪、滋賀、京都、広島から集まって下さって、
今回が一番賑やか、、、
まぁそれは、鳴尾家の坊ちゃん達、S家のお嬢ちゃん達が以前より大きくなって、
ぴょんぴょん、バタバタと賑やかだった事もありそうですね(笑)
ママのおなかの中にいた時から知っている子、オムツをしていた時期を見てきた子達が
元気に跳ね回る姿は、何とも感慨深いものです。

そして今回の関西では、店主自ら手塩にかけて作った子(胡)達、
『六歌仙:喜撰』『かのねI』『六歌仙:黒主』に再会して、
育ち具合を診、調整をして更に輝かせる作業を。
テキメンに調整の効果が出、弾き手のハルヨさん、Maoちゃん、鳴尾さんが
その場で驚いただけでなく、ハルヨさんの『喜撰』に至っては、
調整前日に音合わせでハルヨさんと会っていたギタリストの
イクラちゃん(居倉健さん)やピアニストさんをも、
直後再び音合わせで会った時に
「全然前と音の出が違う!!」と驚かせたそうです。



さて、今回は出来たばかりの新作DODECAGONを背負って行きました。
(あ、2台用ケースが歳と共に重さが辛くなってきた店主、「やっぱり作るぞ!」
と、企画途中でストップしていた超軽量タイプの2台用ケースを作る計画
を帰京後に進めました!)

FBで木目の美しさはお披露目していたハカランダのDODECAGON、
画像を見て楽しみに待っていた方々の音色の評価は、
もう大好評でした!!
松永先生は調整会の間中、楽器が空いていればずっと弾いていらしたし、
アワーズ主催のピアニストの在里さんは、
「二胡の音色ってピアノが合わせづらいと思っていたけれど、これは合わせたくなる!」
と、松永先生の演奏に合わせておもむろにピアノを奏で始めるし、
某楽団の中胡部隊の方々からも「なんなん?楽々と出るこの音は!!」と絶賛。
鳴尾先生からも「パーフェクト!」 のお言葉をいただきました。

そして気になるお値段の話で、
「このレベルの音色が出るように作って、30万以内で出したい」という話をしたら、
皆さんこぞって、「安いっ!!!」と。
(ええ、そう思いますよ、他じゃ絶対出来ない値段設定です。。。
店主に値段設定の権限が無ければ、ワタクシならとても、そんな安くは出せません)
とにかく、自信を持って売り出すことが出来そうです。



さて調整会はと言えば、
なんと広島からは3人もいらして、その内のお一人は見学だけの為に
遠路ご一緒にいらしたのでした!

また、前もってメールで、皮に問題がありそうだと伺っていた数人の方々は、
松富士駒で解決出来、皮張替までの寿命が延ばす事が出来ました。

それから、弓毛の緩みによる雑音の方が意外と多く、
今回は今までに無くチョキチョキ切る作業もたくさんしました。
でも、切っているのを待って間に福音弓を使ってしまったMさんは、
ご自分の弓が整ってよい音色を出せるようになったのに「コレ欲しい」と(笑)
今回は予めご注文いただいていMaoちゃんとY先生には西風をお届けしまして、
さっそく使ったMaoちゃんは「やっぱりこれじゃないと!」と満面の笑顔でした。


そして今回は楽器もバラエティ豊かに、二胡、中胡、ヘグム、大阮!
後半に二胡じゃないシリーズを集めていたので特に賑やかでした。
ついでに、『鳴尾家の小学1年生の夏休みの宿題』なる力作の
植木鉢二胡にも、店主は鳴るように何やらチョイチョイと魔法をかけて
皆さん「西野さん、何やったん?!」とビックリ!

大阮は、解体をして中を調べるという話で来たので道具を持って来ていたのですが、
なんと、ネジの上から塗装の塗料がたっぷりかかり、
「これ、塗った時点で二度とここを開ける気なんか無かったな」
解体ショーを楽しみにユニットのメンバーが集合していたのに、
結局開けられず、そのまま工房送りが決定となりました。

そんな風に、いろいろな教室やグループの方々が集ったことで、
久しぶりの再会を果たした方々もいらしたようで、
この日のアワーズは、皆様にとって、さながら懐かしの会的なものにもなったようで、
そんなきっかけになれたのも良かったです。



そうそう、店主は今回、理学療法士であるS夫人による肩のマッサージという、
スペシャルなおもてなしを受けまして、
帰りの新幹線では、「肩が軽いよ!!」と、非常に有難がっておりました。
ワタクシもお嬢ちゃん達に肩をトントンしてもらって(これが結構効きまして♪)
本当に本当に温かい時間でした。

また皆様からは沢山のお土産をいただいてしまいまして、
どうもありがとうございました。

次は、、、あちこち痛くなるお年頃でなかなか行かれませんが、、、
次回は肩こり酷くならない超軽量2台用二胡ケースで行きたいと思います!

皆様、またお会いする日までお元気で!

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