弓毛が切れる!馬毛を使った全ての擦弦楽器の弓!その1
弓毛は単なる繊維、あるいは糸ではありません。
生物なのです!
擦弦楽器の弓は弓として仕上がった後に切れることがあります。
原因はいくつかあります。
張ってある馬毛が弱い部分であっても切れます。
またこの画像のように同じ部分でかなりの数がまとまって切れてしまうこともあります。
比較的毎日弾いているような弓にはこのようなことは起こりにくいようです。
どうやらこれはある種の甲虫が食ってしまうという事だそうです。
二胡のケースもヴァイオリンのケースも比較的内部に湿気がたまります。
内部に布地を使っているためもあるでしょう。
内部は空気が動かないですから湿気がたまります。
そうなると、バクテリアなどの発生しやすくなります。
もし毎日弾かないのでしたら、なるべく空気の動く環境に置いておく方がこのように虫に食われてしまうという事も少なくなります。
また、ケースに保存しておかない場合でも、以前あったのは、人の出入りのない部屋、納戸、クローゼット、倉庫 意外と、部屋の角などに置いておいた場合でもこのようなここおてゃ起こり得ます。
いずれにせよ、毎日弾いて上げるのが良いでしょうね!
そして普通の既存の松脂はやはり湿度に弱いです。
そして、弓毛に付いた松脂は、弾かないと高温でなくとも室温ぐらいでも固まってきてしまいます。
弓毛は単なる繊維あるいは糸ではありません。
生物なのです!
もう一つ弓毛の切れる原因があります。
次回、ネオちゃんが書きます。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ